経営
契約・ビジネス法務問題集
Q.
売買契約のように、当事者の双方が互いに対価的な債務を負う契約を何というか。
解説まとめ
正解は D です。双務契約とは、当事者の双方が互いに対価的な債務を負う契約で、売買や賃貸借が典型です。一方だけが債務を負う片務契約(贈与など)と対になります。誰が、いくつ債務を負うかという観点の言葉だと押さえましょう。
ポイント
双務契約の核心は「双方が対価関係に立つ債務を負う」点です。これは負う債務の数・関係を見る軸で、成立に書面が要るか(要式)、対価があるか(有償・無償)とは別の切り口だという点でつまずきがちです。売買=双務、贈与=片務とセットで覚えましょう。
ワンポイントアドバイス
契約書を読むときは「自分は何を負い、相手は何を負うか」を一対で確認してみましょう。双務契約では、相手が約束を果たすまで自分の履行を拒める「同時履行の抗弁」が使える場面があります。互いの債務がセットだと意識すると、押さえどころが見えてきます。
解説詳細
双務契約は対価的債務を相互に負う
双務契約とは、当事者の双方が互いに対価関係に立つ債務を負う契約です。売買なら、売主は目的物を引き渡す債務を、買主は代金を支払う債務を負い、両者は対価としてつながっています。この「お互いさま」の構造があるため、同時履行の抗弁などの仕組みが働きます。
片務契約・無償契約との違い
一方だけが債務を負うのが片務契約で、贈与などが典型です。また、対価の有無で分ける有償・無償という別の軸もあります。双務・片務は「双方が債務を負うか」を見る軸であり、有償・無償(対価の有無)や要式(方式の要否)とは観点が異なります。
ほかの選択肢が誤りである理由
Aの要式契約は一定の方式を要する契約で、債務の相互性の話ではありません。Bの片務契約は一方だけが債務を負う型で、双務の反対です。Cの無償契約は対価のない契約で、これも別の軸です。双方が対価的債務を負うと述べるDが正解になります。