経営
5フォース分析問題集
Q.
業界の「撤退障壁」が高いことが既存企業間の敵対関係に与える影響として最も適切なものはどれか。
ポイント
撤退障壁が高い→不採算企業が残る→過剰供給が続く→敵対が激化する→収益性が下がる、という流れです。「入りにくさ(参入障壁)」だけでなく「抜けにくさ(撤退障壁)」も競争を左右する、と覚えておきましょう。
ワンポイントアドバイス
大型の専用設備に投資する前には、「もし撤退するとき、この資産は足かせにならないか」を確認してみましょう。抜けにくさをあらかじめ織り込んでおくと、過当競争に縛られたまま身動きが取れなくなるリスクを減らせます。
解説詳細
正解はDです。撤退障壁とは、専用設備や固定費、制度的な制約などのために業界から抜けにくくなる要因のことです。これが高いと、不採算に陥った企業でも市場に居残らざるを得ず、過剰な供給が残り続けます。その結果、価格競争すなわち敵対関係が激化し、業界全体の収益性を押し下げます。Aの「すぐ退出して競争がやわらぐ」は、関係が逆です。Bの「撤退障壁は新規参入のしやすさのこと」も誤りで、参入のしやすさとは別の概念です。Cの「必ず収益性が高まる」も誤りで、むしろ撤退障壁の高さは収益性を下げる方向に働きます。抜けられない企業が競争を長引かせる、という構図を押さえましょう。