Q.
緊張したときに行う「ゆっくりした腹式呼吸(呼吸法)」は、ストレス対処の中でどのように位置づけられるか。
解説まとめ
正解はAです。ゆっくりした腹式呼吸は、高ぶった気持ちや体の緊張を和らげるリラクセーションであり、生じた感情に働きかける情動焦点型の対処だからです。原因を変えるのではなく、緊張を緩める点が特徴です。すぐ使える手軽な対処として有効です。
ポイント
この問題の核心は、呼吸法が「原因」ではなく「緊張・感情」に働きかける情動焦点型である、という位置づけです。手軽さゆえに軽視されがちですが、緊張を緩めて立て直す確かな対処です。問題焦点型と取り違えないことがつまずきどころです。
ワンポイントアドバイス
緊張を感じたら、息を長く吐くことを意識して、ゆっくり腹式呼吸をしてみましょう。数回繰り返すだけでも、体の力が抜けて気持ちが落ち着きやすくなります。会議前や寝る前など、決まった場面で習慣にしておくと、いざというときに使いやすくなります。
解説詳細
呼吸法・リラクセーションの位置づけ
ゆっくりした腹式呼吸や筋弛緩などのリラクセーションは、体の緊張をほぐし、高ぶった気持ちを落ち着けるための方法です。これはストレスの原因そのものを変えるのではなく、生じた緊張や感情に働きかける対処なので、情動焦点型コーピングに位置づけられます。道具がいらず、すぐ実践できる利点があります。
なぜ他の選択肢が誤りなのか
Bは「原因そのものを取り除く問題焦点型」としていますが、呼吸法は原因を変えるわけではないため誤りです。Cは「ストレス反応そのもの」としていますが、呼吸法は反応への対処であって反応そのものではないため誤りです。Dは「効果がなく認められていない」としていますが、リラクセーションは広く用いられる有効な対処であり誤りです。情動焦点型と位置づけるAが正解です。