出資による資金調達(エクイティ)と借入による資金調達(デット)を比較したときの説明として、最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は B です。出資による調達は、株式と引き換えに資金を得るため返済義務はありませんが、出資者は株主として議決権を持ち、経営に影響力を及ぼすようになります。一方、借入は返済と利息の負担がありますが、貸し手に経営権を渡すわけではありません。返済義務と経営権という二つの軸で、出資と借入はちょうど逆の特徴を持つと整理できます。
ポイント
この設問の核心は、資金調達を「返済義務」と「経営への影響力」という二軸で比べる点です。出資は返済不要だが経営権が薄まる、借入は返済必要だが経営権は維持できる、という対照を押さえることが重要です。一方だけに注目すると判断を誤るので、お金の負担と支配権の両面を同時に見る視点が核心です。
ワンポイントアドバイス
資金を集めるときは、返済の負担を避けたいのか、経営の自由度を守りたいのかという優先順位を先に決めておきましょう。経営権を手放したくないなら借入中心、当面の返済を避けたいなら出資中心という方向が見えてきます。両者を組み合わせる場合も、持株比率がどう変わるかをシミュレーションしておくのが効果的です。
解説詳細
出資と借入の二軸での比較
正解はBです。出資による資金調達は、株式を発行して資金を得る方法で、返済義務はありませんが、出資者は株主として議決権を持ち、株主総会を通じて経営に影響を与えるようになります。つまり資金は返さなくてよい代わりに、経営の支配権の一部を渡すことになります。一方、借入は資金を返済し利息を払う負担がありますが、貸し手は債権者であって株主ではないため、経営権を渡すことにはなりません。返済義務と経営への影響力という二つの軸で逆の関係になります。
他の選択肢が誤りである理由
Aは出資に返済義務があり経営関与が生じないとしていますが、出資は返済不要で議決権など経営関与が生じるため、説明が逆で誤りです。Cは借入に返済義務がなく貸し手に議決権を渡すとしていますが、借入は返済義務があり貸し手に議決権は生じないため誤りです。Dは出資も借入も同じ割合の議決権を必ず付与するとしていますが、議決権が生じるのは出資であり借入では生じないため誤りです。