Q.
価格という一点だけを取り合う「分配型交渉(固定パイの取り合い)」の限界として最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解はBです。分配型交渉は取り分(パイ)が固定だと前提するため、一方が多く得れば他方はその分だけ損する、ゼロサムに近い構図になります。価格だけで押し引きすると双方が満足する合意を作りにくく、関係も損ないやすいのが限界です。だから条件を増やす統合型の発想が役立ちます。
ポイント
核心は「固定パイの前提が、双方得の余地を狭める」という点です。価格一本の交渉は勝ち負けになりがちです。数量・納期・支払条件など扱う項目を増やせば、互いに重要度の違う条件を交換でき、限界を超えられる、と押さえましょう。
ワンポイントアドバイス
価格だけで膠着したら、「他に動かせる条件はないか」と発想を切り替えてみましょう。納期・数量・継続取引などをテーブルに乗せると、固定パイの取り合いから抜け出せます。分配型に行き詰まったら統合型に広げるのが効果的です。
解説詳細
なぜBが正解か
分配型交渉はパイ(取り分の総量)が固定という前提に立つため、一方の取り分が増えれば他方は減る構図になります。価格だけの押し引きでは双方が満足する合意を作りにくく、これが分配型の限界です。Bはこの構造を正しく述べています。
なぜ他の選択肢が誤りか
Aは「必ず買い手が損をする」と一方に決めつけており、構造の説明として誤りです。Cは「合意に至れない」と断定しますが、分配型でも合意自体は成立します。Dは留保価格やBATNAの準備が不要とするもので、むしろ分配型でこそ下限と代替案の準備が重要なため誤りです。