「誰にもできない希少なスキルだが、それを必要とする企業や顧客がまったくいない」場合、市場価値の観点ではどう評価されるか。
解説まとめ
正解はBです。市場価値は希少性と需要などの掛け算で決まるため、いくら希少でも、求める企業や顧客がいない(需要がゼロに近い)と、市場価値には結びつきにくくなります。「希少なだけ」では値段がつかない、というのが市場価値の重要な性質です。希少性と需要はどちらも必要です。
ポイント
希少性と需要を「どちらか一方があればよい」と考えると誤ります。掛け算の構造では、片方がゼロに近いと全体もゼロに近づくため、需要のない希少性は市場価値を生まない、という点を押さえることが核心です。
ワンポイントアドバイス
珍しいスキルを磨くときは「それを求める企業や顧客が実際にいるか」を必ずセットで確認しましょう。求める相手がいて初めて、希少さが評価につながります。需要の確認を後回しにしないことが効果的です。
解説詳細
需要のない希少性が価値にならない理由
市場価値は、希少性と需要、そして専門性といった要素の掛け算で決まります。掛け算ですから、どれか一つがゼロに近づくと、ほかの要素がどれだけ大きくても、全体はゼロに近づいてしまいます。「誰にもできない希少なスキルだが、それを必要とする人がまったくいない」というのは、需要がゼロに近い状態です。求める相手がいなければ、そのスキルにはお金を払う人がいませんから、希少であっても市場価値には結びつきません。したがって、正解は需要がなければ希少でも市場価値に結びつきにくいと述べた選択肢Bです。
他の選択肢がなぜ誤りなのか
選択肢Aは、希少なら需要に関係なく市場価値が高い、としていますが、需要がゼロに近ければ掛け算で全体もゼロに近づくため、誤りです。選択肢Cは、希少性があれば需要が自然についてくる、としていますが、需要は市場の困りごとの大きさで決まるものであり、希少だからといって自動的に生まれるわけではありません。選択肢Dは、専門性が高ければ需要がなくても市場価値が決まる、としていますが、これも需要ゼロなら全体がゼロに近づくため成り立ちません。需要は他の要素では代替できない独立した軸です。