Q.
M&Aにおける「クロージング」の説明として最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は D です。クロージングは、契約で定めた前提条件(許認可の取得や表明保証の正確性維持など)が満たされたことを確認したうえで、代金の支払いと株式・事業の引渡しを実行する取引実行の段階です。調査開始やNDA締結、LOI署名はクロージングより前の段階にあたります。
ポイント
クロージングの核心は「前提条件をクリアしたうえで取引を“実行”する最終段階」である点です。M&Aの大まかな流れ(秘密保持→基本合意→DD→契約→クロージング)の中で、クロージングが実行フェーズに位置することを押さえると、各段階の区別がつきます。実行=代金決済と引渡し、と覚えましょう。
ワンポイントアドバイス
案件を進めるときは、契約締結とクロージングの間に「前提条件をどう満たすか(許認可取得・同意取得など)」の段取りを置きましょう。前提条件の充足見込みがクロージング時期を左右します。クロージングまでのチェックリストを作っておくと、実行段階で慌てずに済みます。
解説詳細
なぜ D が正解か
クロージングは、最終契約で定められた前提条件(クロージング・コンディション。許認可の取得、表明保証の正確性の維持、重要な悪化が生じていないことなど)の充足を確認したうえで、買収代金の支払いと株式・事業の引渡しを実行する取引実行の段階です。M&Aプロセスの最終局面にあたり、これが D の説明です。
なぜ A・B・C が誤りか
A の「調査を開始する初期段階」はDDの着手であり、クロージングより前です。B の「秘密保持契約を締結する段階」は交渉の入口(NDA)で、これも前段階です。C の「基本合意書(LOI)に署名する段階」は条件の大枠を確認する中間段階で、最終契約とクロージングの前にあたります。いずれも取引を実行する最終段階であるクロージングとは異なります。