Q.
ある会社の EBITDA が 10(億円)で、類似会社から得た EV/EBITDA 倍率を 6 倍と置くとき、この会社の企業価値(EV)はおおよそいくらと見積もられるか。
解説まとめ
正解は B です。EV/EBITDA 倍率を使うと、企業価値(EV)は EBITDA × 倍率で概算できます。ここでは EBITDA 10 × 倍率 6 = 60 となり、約60億円が見積額です。倍率を掛け算する関係を押さえれば、その場で検算できます。
ポイント
この計算の核心は「EV = EBITDA × 倍率」という関係です。EV/EBITDA は EV を EBITDA で割った値なので、逆算すれば掛け算になります。足し算(10+6=16)や割り算で求めようとするのがつまずきどころで、倍率の定義に立ち返れば誤りを避けられます。
ワンポイントアドバイス
マルチプル法の数字は、EBITDA × 倍率という簡単な式で自分で検算してみましょう。提示された企業価値を EBITDA で割って倍率に直すと、「相場より高い倍率を使っていないか」を点検できます。倍率を手元で逆算する習慣が、評価の妥当性チェックに効果的です。
解説詳細
なぜ B が正解か
EV/EBITDA 倍率は「企業価値(EV)÷ EBITDA」で定義されます。したがって EV はこの式を逆に解いて EV = EBITDA × 倍率 で求められます。本問では EBITDA が 10、倍率が 6 ですから、EV = 10 × 6 = 60 となり、約60億円が見積額です。出題した数値だけで検算でき、B が正解です。
なぜ A・C・D が誤りか
A の16億円は 10 + 6 と足し算してしまった場合の値で、倍率を掛けるべきところを誤っています。C の1.6億円は 10 ÷ 6 と割り算してしまった場合の値で、関係が逆です。D の4億円は 10 − 6 と引き算した場合の値で、いずれも EV = EBITDA × 倍率 の定義に反します。正しくは掛け算で60となります。