数字
資金繰り・資金調達問題集
Q.
「キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)」が短いほど資金繰りが良いとされる理由として、最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解はCです。CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)は、仕入代金を支払ってから売上代金を回収するまでに現金が事業に拘束される期間を表します。これが短いほど、現金が在庫や売掛金として寝ている時間が短く、同じ現金を何度も回せるため資金繰りが良くなります。在庫を早くさばき、回収を早め、支払を適正に遅らせるとCCCは縮みます。
ポイント
CCCの本質は「現金が事業に縛られている日数」です。在庫回転日数と売掛金回収日数を足し、買掛金支払日数を引いて求めます。利益率や税金とは別の指標で、現金の回転の速さを測るものだ、という位置づけを押さえることが核心です。
ワンポイントアドバイス
CCCを構成する「在庫日数」「売掛金日数」「買掛金日数」を分解して定点観測してみましょう。どこが伸びてCCCを長くしているかが分かれば、在庫を絞るのか回収を早めるのか、打ち手を一点に絞れます。CCCを縮めることは、借入を増やさずに使える現金を増やすことに直結します。
解説詳細
なぜCが正解か
CCCは「在庫を抱える日数+売掛金を回収するまでの日数−買掛金を支払うまでの日数」で計算され、仕入の支払いから売上の回収までに現金が拘束される期間を示します。これが短いほど現金が早く手元に戻り、同じ資金で事業を多く回せるため資金繰りが改善します。Cはこの仕組みを正しく述べているため正解です。
他の選択肢が誤りである理由
Aの「売上総利益率が高くなる」は誤りで、CCCは現金の回転日数の指標であり、利益率の高低とは直接の因果がありません。Bの「自己資本比率が自動的に上がる」も誤りで、CCCは財務構成比率を直接動かす指標ではありません。Dの「法人税が軽くなる」も誤りで、CCCの長短は課税所得の計算とは関係しません。いずれもCCCの本質である現金拘束期間の説明になっていません。