「価格弾力性(需要の価格弾力性)」が高い財の特徴として最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は D です。需要の価格弾力性とは、価格の変化に対して需要量がどれだけ敏感に反応するかを示す尺度です。弾力性が高いとは、価格が少し変わっただけでも需要量が大きく変化することを意味します。代わりがきく贅沢品などで弾力性は高くなりやすく、逆に生活必需品では低くなりやすい、という対比で理解すると整理できます。
ポイント
弾力性の核心は「価格の変化に対する需要量の反応の大きさ」です。反応が大きい(敏感)ほど弾力性は高く、反応が小さい(鈍感)ほど低くなります。「弾力性が高い=価格が上がると売上も上がる」と取り違えやすいですが、弾力性は反応の大きさを示すだけで、価格と需要量が逆向きに動くという需要の法則自体は変わりません。
ワンポイントアドバイス
「少し値上げしたら客足がぱったり止まる商品」と「多少値上げしても買い続けられる商品」を思い浮かべてみましょう。前者が弾力性の高い財、後者が低い財です。値下げセールでどの商品が一番反応するかを観察すると、弾力性の感覚が身につきます。代わりの商品があるかどうかが弾力性を左右する、という視点も合わせて持っておきましょう。
解説詳細
価格弾力性は反応の敏感さを表す
正解はDです。需要の価格弾力性は、価格が何パーセント変わったときに需要量が何パーセント変わるか、という反応の大きさを表す概念です。弾力性が高い財では、わずかな価格変化に対して需要量が大きく動きます。たとえば、似た代わりの商品が多くある財や、すぐに買わなくても困らない贅沢品は、値上げで需要が大きく減りやすく、弾力性が高くなる傾向があります。逆に、生活に欠かせず代わりのききにくい必需品は、価格が変わっても需要量があまり動かず、弾力性が低くなる傾向があります。
他の選択肢が誤りである理由
Aの「価格が変わっても需要量がほとんど変化しない」は、弾力性が低い財の特徴であり、高い財の説明としては正反対なので誤りです。Bの「価格が上がると必ず需要量も増える」は、需要の法則(価格が上がると需要量は減る)に反する記述であり、弾力性の高低とは関係なく誤りです。Cの「価格と需要量はまったく無関係」も、需要の法則を否定する記述であり誤りです。弾力性が問題にしているのは、価格と需要量が逆向きに動くことを前提とした上で、その反応がどれだけ大きいか、という点です。