Q.
純有利子負債が 600、EBITDA が 150 の企業について、「純有利子負債/EBITDA」を計算し、その意味として最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は C です。純有利子負債/EBITDA は 600 ÷ 150 = 4.0倍です。これは、EBITDA の約4年分で純有利子負債を返済できる水準を示すレバレッジ(債務返済力)指標です。値が大きいほど、負債に対して稼ぐ力が相対的に小さいことを意味します。
ポイント
この問題が問うのは、計算とその指標の意味の両方です。分子が純有利子負債、分母が EBITDA で、結果は「何年分のEBITDAで負債を返せるか」を表します。EV/EBITDA倍率(割安指標)とは分子が違うので、混同しないことが重要です。
ワンポイントアドバイス
借入の多い会社を見るときは、純有利子負債/EBITDA を計算して「何年で返せそうか」を概算してみましょう。倍率が高いほど、財務に余裕が少ないサインです。返済年数の感覚を持つと、財務の健全性をひと目でつかめるようになります。
解説詳細
4.0倍はEBITDA約4年分の負債という意味
純有利子負債/EBITDA は、純有利子負債を EBITDA で割った値です。出題の数値では 600 ÷ 150 = 4.0倍となります。これは、いまの稼ぐ力(EBITDA)の約4年分で純有利子負債を返済できる水準を示すレバレッジ指標です。倍率が高いほど、稼ぐ力に対して負債が重く、財務リスクが大きいと読まれます。
ほかの選択肢が誤りである理由
A は 0.25倍として分子分母を逆に割っており、計算が誤りです。B は 1.0倍としていますが、600 ÷ 150 は 4.0倍で計算が合いません。D は 4.0倍という数値は合っていますが、これを「企業価値が EBITDA の4倍」と説明しており、分子を企業価値と取り違えています。純有利子負債を分子とし、返済年数の目安と述べた C が、計算・意味ともに正しく正解です。