「コンセンサス(全員が納得して支持する)」と「多数決」の使い分けについて、最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解はDです。コンセンサスは全員が納得して支持する状態、多数決は過半数の賛成で決める手段で、両者は決定の性質に応じて使い分けます。重大で、実行に全員の協力が欠かせない決定は、時間がかかってもコンセンサス寄りで進めるほうが実行が安定します。一方、軽微で期限が優先される決定は、多数決で素早く決めるのが合理的です。
ポイント
この問題の核心は、決め方は「決定の重さ」と「必要なスピード」で選ぶという点です。すべてをコンセンサスで決めると時間がかかりすぎ、すべてを多数決にすると重要な決定で少数の協力を失います。どちらか一方が常に優れているのではなく、場面で使い分けます。
ワンポイントアドバイス
決め方を選ぶ前に、「この決定は、反対側の人の協力がないと回らないか」を考えてみましょう。協力が欠かせないなら、多少時間がかかってもコンセンサスを目指すと実行が滑らかになります。軽くて急ぐ決定なら、多数決で手早く決めて前に進むほうが合理的です。
解説詳細
なぜDが正解か
コンセンサスは時間がかかる代わりに、全員の納得を得て実行段階の協力を確保できます。多数決は速い代わりに、敗れた側の納得が薄く協力を得にくいことがあります。したがって、重大で不可逆、かつ実行に全員の協力が要る決定はコンセンサス寄りで、軽微で期限が優先される決定は多数決で、と性質に応じて選びます。Dはこの使い分けを正しく示しています。
なぜ他の選択肢が誤りか
Aの「多数決が常に優れている」は、重要な決定で少数派の協力を失う危険を無視しています。Bの「コンセンサス=全員一致で1人でも反対なら決められない」は、コンセンサスを全会一致と取り違えた誤りで、コンセンサスは全員が支持できる状態を目指すもので、必ずしも完全一致を要求しません。Cの「軽微で急ぐ決定ほどコンセンサスに時間をかける」は、スピードが要る場面で逆の手段を選んでおり非効率です。いずれも使い分けの基準を取り違えています。