数字
損益分岐点分析問題集
Q.
限界利益と粗利(売上総利益)の関係として最も適切なものはどれか。
ポイント
限界利益(売上−変動費)と粗利(売上−売上原価)は、似ているようで別物です。意思決定に使うなら、コストを変動費と固定費に分けて計算した限界利益のほうが向いています。判断材料として、どちらの利益を見ているのかを意識することが大切です。
ワンポイントアドバイス
既存の損益計算書(PL)に載っている粗利を、そのまま損益分岐点の計算に使うのは避けましょう。費用をいったん変動費と固定費に組み替えてから限界利益を出すと、判断を誤りにくくなります。手元の数字をそのまま流用せず、目的に合わせて費用を分け直すひと手間が効果的です。
解説詳細
正解はDです。限界利益は売上から変動費だけを引くのに対し、粗利は売上から売上原価を引いて求めます。売上原価のなかには製造間接費など固定費的なものが含まれることがあるため、限界利益と粗利は一般に一致しません。Aの「計算方法が同じで必ず一致する」、Bの「粗利=売上−固定費」、Cの「限界利益=売上−販管費」は、いずれも定義そのものが誤りです。引く対象が変動費か売上原価かで、両者は別物になるのだと押さえましょう。