新人が電話応対で失敗しなくなる|怖さを外す「4ステップ」の型とコピペ用フレーズ集|マナビズマガジン
ビジネススキル

新人が電話応対で失敗しなくなる

怖さを外す「4ステップ」の型とコピペ用フレーズ集

電話応対が怖い・失敗するのは、能力の問題ではなく「何を・どの順番で・どう言うか」の手順を、まだ誰にも教わっていないだけです。手順さえ手に入れば、電話は「怖いもの」から「ただの作業」に変わります。

会社の電話が鳴るたびに心臓がバクバクして、できれば誰かが先に取ってほしい。
勇気を出して出ても、相手の名前や社名が聞き取れず、早口でまくし立てられてパニック。取次ぎでミスして「なんで確認しなかったの」と怒られた——。

もしそう感じているなら、あなたの能力が低いわけではありません。まだ手順を教わっていないだけです。

この記事は、上司向けの指導論ではありません。電話が怖くて悩んでいるあなた自身が、明日から落ち着いて出られるようになることだけを目的に、型・そのまま使えるフレーズ・具体的な失敗回避まで、参考書のように手厚くまとめました。

🎓 コーチ・マナ:「はじめまして、伴走役のマナです。先に安心してほしいことを1つだけ。“電話が怖い”は、まじめに仕事に向き合っている人ほど感じるものなんです。ベテランだって新人時代はみんな手が震えていました。この記事では、根性論じゃなく“型”で解決していきます。一緒に、明日の一本目から変えていきましょう。」


なぜ電話応対が怖い・失敗するのか──あなたのせいではない4つの理由

「自分は電話に向いていないのかも」と思う前に、原因を切り分けましょう。電話が怖い理由は、性格ではなく手順の未整備にあります。

理由1:相手が「いきなり本題」を早口で話してくる

対面と違い、電話は前置きなしに社名・名前・用件が飛んできます。しかも相手のペースで進むので、心の準備が追いつかず「え、今なんて?」となる。これは新人が悪いのではなく、電話というメディアの構造上の難しさです。

理由2:メモを取りながら聞く「ながら作業」を求められている

聞く・理解する・書く・話すを同時にこなすのは、実はかなり高度なマルチタスク。慣れないうちにパンクするのは当たり前です。

【解説】人が一度に処理できる情報量には限りがあります(ワーキングメモリと呼ばれます)。「聞き取る」「メモする」「次に何を言うか考える」を全部同時にやろうとすると容量オーバーで頭が真っ白になります。だからこそ、後述する“型”で「考えること」を減らし、聞く・書くに集中できるようにするのが近道です。

理由3:一度怒られた経験が「電話=怖い」を作っている

取次ミスや聞き間違いで叱られると、脳は「電話=叱られる」と学習します。次から鳴るたびに体がこわばる。これはあなたの意志が弱いからではなく、脳が正常に働いている証拠です。

理由4:「聞き返す=失礼」だと思い込んでいる

聞き取れなかったのに「もう一度お願いします」が言えず、曖昧なまま進めてミスになる。でも実際は逆で、聞き返さずに間違える方がずっと失礼。ここを勘違いしているだけです。

✍️ メモ:新人時代、電話が鳴ると机の下で祈っていた——という声は本当に多いです。今できないのは、あなたが通っている“みんなの通り道”。ここから型で抜けます。

原因は「度胸のなさ」でも「向き不向き」でもなく、①相手のペース ②ながら作業 ③恐怖 ④聞き返せないの4点が未整備なだけ。ここから1つずつ潰していきます。


manabiz式「4ステップ電話応対」──怖くならない電話の型

電話を難しくしているのは、「毎回どう対応すればいいか」を都度考えているからです。考えなくても手が動く“型”を1つ持てば、パニックも恐怖も激減します。manabiz編集部では、新人がまず覚えるべき型を「4ステップ電話応対」と呼んでいます。流れは4つだけです。

1第一声「お電話ありがとうございます、〇〇です」で受ける
2聞く社名・名前・用件をメモしながら聞く
3復唱「〇〇の△△様ですね」と必ず声に出して確認
4取次/折返し担当へつなぐ、不在なら折り返しを預かる
慌てず1つずつ。同時にやろうとしない

ステップ1:第一声を「固定」する(考えなくていい入口)

最初のひと言は毎回同じでいい。だから丸暗記しておくのが正解です。「はい、お電話ありがとうございます。株式会社〇〇でございます」——これを口が勝手に動くまで練習しておけば、出だしのパニックはなくなります。

【Point】第一声はカンペを見て読んでOK。
電話のそばに第一声・保留・取次のフレーズを付箋で貼っておく。読み上げても相手には分かりません。「暗記していないと」と気負う必要はゼロです。
なお、ビジネス電話の第一声で「もしもし」はNG。「もしもし」は「申します申します」を略した砕けた言い方で、社外対応にはふさわしくありません。正解は「お電話ありがとうございます、株式会社〇〇でございます」です。

ステップ2:聞くことを「3つだけ」に決める(聞き漏らし防止)

何もかも聞き取ろうとするから焦ります。メモすべきは「①社名 ②名前 ③用件(誰宛て・何の件)」の3つだけ。この3つの枠をメモ用紙にあらかじめ書いておき、埋めるように聞きます。

ステップ3:復唱で必ず確認する(ここが最大の失敗回避)

聞いたら、そのまま復唱する。「復唱=失礼」ではなく「復唱=丁寧」です。「〇〇株式会社の△△様、□□の件でいらっしゃいますね」と声に出せば、聞き間違いはその場で正せます。

【用語】復唱確認:電話応対の質を決める最重要スキル。相手の言ったこと(社名・名前・用件・日時・数字)を声に出して繰り返し、認識のズレをその場で潰す技術。特に「電話番号」「金額」「日時」は必ず復唱する。復唱する新人は「しっかりしている」と評価されます。

ステップ4:取次か折り返しを判断する(迷わない分岐)

担当者がいれば取次ぎ、いなければ折り返しを預かる。この2択だけ。取次ぐときは保留にしてから担当へ「〇〇社の△△様から□□の件でお電話です」と一言添える。不在なら「戻り時間」と「折り返しの要否」を聞いておきます。

覚えるのはこの4つだけ。第一声→聞く→復唱→取次/折返し。これが「4ステップ電話応対」です。

✍️ メモ:最初はこの4ステップと後述のフレーズを1枚の付箋にまとめて、電話の横に貼っておくのがおすすめ。慣れると頭の中で自動的に流れるようになります。


そのまま使える電話応対フレーズ集

型が分かっても、いざとなると言葉が出ないもの。シーン別に、そのままコピペ・音読して使えるフレーズを用意しました。自分の職場の言葉に少し直して使ってください。

【コピペ】第一声(受けるとき)
「はい、お電話ありがとうございます。株式会社〇〇でございます。」
(3コール以内に出られなかったら「お待たせいたしました」を頭に付ける)

【コピペ】名乗り・社名を確認したいとき
「恐れ入りますが、御社名とお名前をもう一度お伺いしてもよろしいでしょうか。」

【コピペ】聞き取れなかったとき(聞き返しは失礼じゃない)
「申し訳ございません、お電話が少し遠いようです。もう一度お願いできますでしょうか。」
(相手のせいにせず「電話が遠い」と言うのがコツ。ただし何度も「電話が遠い」を連発すると不自然に聞こえます。2回目以降は「恐れ入ります、お名前をもう一度お願いできますか」と直接聞き返して構いません)

【コピペ】保留にするとき
「〇〇でございますね。ただいま確認いたしますので、少々お待ちくださいませ。」
(保留ボタンを押す前に必ず一声。無言で切り替えない。「担当者に代わります」と言い切ると不在時に困るので、まずは「確認いたします」が安全)

【コピペ】取次ぐとき(担当者へ)
「〇〇さん、△△株式会社の□□様から、××の件でお電話です。」

【コピペ】折り返しを預かるとき(不在対応)
「申し訳ございません、〇〇はただいま席を外しております。戻り次第、こちらから折り返しお電話するようお伝えいたします。念のため、お電話番号をお伺いしてもよろしいでしょうか。」

【コピペ】用件・伝言を復唱するとき
「復唱いたします。△△株式会社の□□様、お電話番号は03-XXXX-XXXX、××の件で折り返しご希望、ですね。承知いたしました。」

【コピペ】クレーム・お怒りの電話の一次対応
「このたびはご不快な思いをおかけし申し訳ございません。恐れ入りますが、担当の者におつなぎいたしますので少々お待ちいただけますでしょうか。」
(自分で解決しようとせず、まず謝意+担当へつなぐに徹する。内容を確認しないうちに全面的に謝るとリスクなので、謝罪は「ご不快な思いをおかけし」と相手の気持ちに限定する。その場で解決を約束しない)

【解説】折り返し対応で大事なのは、謝意→不在を伝える→折り返しを約束→連絡先を確認の順。特に「電話番号を聞く」を忘れると担当者が折り返せず二次被害になります。聞いた番号はメモに残しましょう。


ケースで学ぶ:こんなときどう対応する?

型とフレーズを、リアルな場面に当てはめてみましょう。あなたの職場の状況に重ねながら読んでください。

ケースA:取次ぎで「誰から・何の件」を伝えられない

お客様から電話が来て、担当の先輩に取次ぐことに。保留にして先輩に代わったが、相手の社名も用件もうまく伝えられなかった。

Before

保留にして先輩に「電話です!」とだけ言って丸投げ。先輩が出た瞬間に相手が最初から説明し直すハメになり、後で「誰からか聞いといてよ」と注意される。(社名・名前・用件をメモせず復唱もしていない=ステップ2・3抜け)

After

受けた時点で「①社名 ②名前 ③用件」の3枠をメモ。保留にしてから先輩へ「△△商事の田中様から、見積もりの件でお電話です」と一言添えて代わる。先輩もお客様もスムーズ。

【解説】プロはこうする:できる人は取次ぐ前に必ず「誰から・何の件か」を一文で言えるようにしています。取次ぎは「電話を渡す」作業ではなく「情報を渡す」作業。この一文があるだけで、担当者は身構えて出られ、お客様も同じ話を繰り返さずに済みます。

ケースB:相手の名前が早口で聞き取れなかった

相手が「株式会社◯◯の△△です」と早口で名乗ったが、社名も名前も聞き取れなかった。聞き返すのが怖くて、曖昧なまま話を進めてしまいそう。

Before

聞き返すのが失礼だと思い、聞き取れないまま「はい、はい」と相槌。取次ぎのときに名前が言えず、伝言メモも「どこかの会社の人」になって担当者が困る。(聞き返せない=理由4のまま)

After

「申し訳ございません、お電話が少し遠いようです。もう一度お名前をお伺いできますでしょうか」と即聞き返す。聞き取れたら「〇〇株式会社の△△様でいらっしゃいますね」と復唱して確定させる。

🎓 コーチ・マナ:「2つのケース、あなたの職場だとどんな場面が近いですか? “聞き返したら失礼かも”——これ、みんな最初は思うんですよね。でも大丈夫、次の章でも触れますが、聞き返す新人こそ丁寧なんです。まずは『電話が遠いようです、もう一度お願いします』の一言だけ、明日ひとつ試してみましょう。」


電話応対でやりがちな失敗と回避法

ここが多くの記事で薄いところ。ありがちな失敗と、その回避法を一覧にしました。

やりがちな失敗 回避法
聞き取れないのに曖昧に流す 「お電話が遠いようです」で何度でも聞き返す
名前・番号を復唱せず取次ぐ 社名・名前・用件を3点セットで必ず復唱する
メモを取らずに記憶で覚えようとする 「社名・名前・用件」の3枠を先に紙に書いて埋める
無言で保留・取次する 保留前に「少々お待ちください」を必ず一声
折り返しで連絡先を聞き忘れる 不在対応は「戻り時間+番号確認」までがワンセット
クレームを自分で解決しようとする 一次対応は謝意+担当へ取次に徹する
第一声を毎回考えて詰まる 第一声はカンペ化して丸暗記・読み上げでOK
保留・転送ボタンの操作が分からず慌てる 保留・転送ボタンは電話機や職場ごとに違う。初日に必ず教わり、手順を付箋に書いて貼る
「〇〇さんいますか」と名指しされたが誰か分からない 分からなくてOK。「少々お待ちください」と保留にし、近くの先輩に「〇〇さん宛てのお電話です」と確認する

【Point】この記事で1つだけ持ち帰るなら「復唱」。社名・名前・用件・番号を声に出して繰り返すだけで、電話の失敗の大半は消えます。復唱する新人は、それだけで「しっかりしている」と評価されます。


電話が「怖い」気持ちとの付き合い方

型もフレーズも分かった。それでも鳴るたびに心臓がバクバクする——それが普通です。最後に、怖さそのものへの向き合い方を。

大前提として、新人の電話に完璧を期待している人はいません。相手も「若い人だな、丁寧だな」くらいにしか思っていません。聞き返しても、少し待たせても、それで評価が下がることはまずない。ここを切り分けるだけで、だいぶ楽になります。

怖さは、小さな成功体験でしか上書きできません。次の3つを意識すると、少しずつ「電話=怖い」が書き換わります。

🕊️
完璧を手放す
聞き返しOK・待たせてOK。“丁寧に対応できたか”だけを見る。
📝
カンペで練習する
第一声とフレーズを付箋に貼り、読み上げから始める。慣れれば見なくなる。
🤝
まず1本出てみる
鳴ったら“考える前に受話器を取る”。取れた回数を数えて自分を褒める。

🎓 コーチ・マナ:「ここまで来たあなたは、もう“電話ができない人”ではありません。“型を知って、これから練習する人”です。最初の一本は、きっと今も少し怖いはず。それでいいんです。“うまく話せたか”ではなく“受話器を取れたか”で自分を数えてあげてください。1本取れたら、それはもう立派な前進ですよ。」


まとめ:電話応対は「度胸」ではなく「手順」

電話が怖いのは、あなたが新人として当たり前の場所にいるだけ。必要なのは度胸ではなく、型です。

  1. 第一声はカンペで固定(入口の恐怖を外す)
  2. 聞くのは社名・名前・用件の3つだけ(聞き漏らし防止)
  3. 必ず復唱して確認(最大の失敗回避)
  4. 取次か折り返しの2択で判断(迷わない)

まずは1週間、「電話が遠いようです、もう一度お願いします」と「復唱」の2つだけを試してください。それだけで「怖くて出られない」から確実に抜け出せます。

よくある質問

電話が怖くて、鳴っても出られないときはどうすればいい?

怖さは「考える時間」があるほど膨らみます。だから鳴ったら考える前に受話器を取り、第一声のカンペを読み上げるところまでを一続きの動作にしてしまうのが有効です。第一声・保留・取次のフレーズを付箋にして電話の横に貼っておけば、暗記していなくても口が動きます。最初は取次だけの簡単な電話から慣れ、取れた回数を数えて自分を褒めてあげてください。1本取れたら十分な前進です。

相手の名前や社名が聞き取れなかったら、どう言えばいい?

「申し訳ございません、お電話が少し遠いようです。もう一度お願いできますでしょうか」と伝えれば、相手のせいにせず何度でも聞き返せます。聞き取れたら「〇〇株式会社の△△様でいらっしゃいますね」と必ず復唱して確定させましょう。聞き返すのは失礼ではなく、むしろ曖昧なまま間違える方がずっと失礼です。特に名前・電話番号・日時・金額は必ず復唱して確認してください。

担当者が不在のとき、折り返しの伝え方は?

「申し訳ございません、〇〇はただいま席を外しております。戻り次第、こちらから折り返しお電話するようお伝えいたします」と伝え、必ず「お電話番号をお伺いしてもよろしいでしょうか」と連絡先を確認します。番号は復唱して聞き間違いを防ぎましょう。メモには「相手の社名・名前・電話番号・用件・折り返し要否・受けた時刻」を残し、担当者の机に置くか担当者へ共有すれば完璧です。

何度も聞き返すと、相手に失礼で怒られませんか?

聞き返しで怒る相手はほとんどいません。むしろ聞き取れないまま進めて名前や用件を間違える方が、相手にも担当者にも迷惑がかかります。「お電話が遠いようです」というクッション言葉を使えば角も立ちません。新人が丁寧に確認する姿は「しっかりしている」と好印象に映ります。聞き返す・復唱するのは丁寧さの証拠だと考えて大丈夫です。

監修
マナビズ編集部

マナビズ(Manabiz)編集部。AIを活用した原稿制作に加え、人間によるレビューで品質を担保しています。 編集ポリシー

上部へスクロール