MASTER / GOAL SETTING

良い目標の立て方

目標を点検する5つの問いを、具体例と演習で解説します。目的・達成の状態・確かめ方・期限・今の条件で取り組めるかを確かめ、成果の指標と行動の指標を組み合わせて、実行しやすい目標に書き直します。

約14分入門演習 2問講義をはじめる

※ 佐藤さんの事例や数字は、説明のための架空の例です。すべての人に最適な値ではなく、達成を保証するものでもありません。

この講義でできるようになること

  • 目的・状態・確認方法・期限・実現可能性の5点で目標を点検できる
  • 成果の指標と、実行する行動の指標を区別できる
  • 自分の生活や職場の制約を踏まえて、目標文を修正できる

前提知識

1講座目「目標と願望は何が違う?」で作った目標の原案があると取り組みやすい(この講座だけでも学べます)

キャリア設計学習計画・習慣化

00:00 / 07:50

1第1章目標を決めたのに続かない

Space 再生/停止・← → 10秒移動・N / P で章を移動・C で字幕。右の「文字で読む」で、話している内容を文字で追えます。

演習:手を動かして確かめる

講義を見終えたら取り組みましょう。入力した内容はこの画面の中で使うだけで、どこにも送信されません。

問題 1 / 2
前の講座で作った目標を開いてください(まだ無い人は、いま取り組みたい目標を1つ思い浮かべてください)。 全部が「できている」にならなくても大丈夫です。迷うところが、目標を改善するヒントになります。

自分の目標を、5つの問いで診断しましょう。

  • 何のために取り組むのか(目標の理由)を一文で言える

  • どんな状態になれば達成と言えるかが具体的

  • どうやって確かめるかが決まっている

  • いつまでに取り組むか(期限)が決まっている

  • 今の生活や仕事の条件で取り組める

目標の点検リスト

  • 何のために取り組むのかを、一文で言えるか
  • どんな状態になれば達成と言えるかが具体的か
  • どうやって確かめるか(自分の準備と実際の内容も含めて)を決めたか
  • いつまでに取り組むかが決まっているか
  • 今の生活や仕事の条件で取り組める計画になっているか
  • 結果の目標と、自分で選べる行動の両方を持っているか
次の講座大きな目標を行動へ分解する
テキストで読む(文字起こし)

第1章 目標を決めたのに続かない

目標を決めた途端やる気が出ることがあります でも数日後には計画が崩れる そんな経験はありませんか 佐藤さんは毎日1時間説明力を学ぶと決めました しかし仕事が忙しい日には時間が取れません ここで意志が弱いからだと片付けるのは簡単です でもその目標は本当に自分の目的に合っていたのでしょうか 学習時間を増やしたいのか それとも会議で伝わる報告ができるようになりたいのか 良い目標とは見栄えが良い目標ではなく 必要な変化に近づくために使える目標です 目標を点検するための問いを5つ紹介します 第1に何のために取り組むのか 第2にどんな状態になれば達成と言えるか 第3にどうやって確かめるか 第4にいつまでに取り組むか 第5に今の生活や仕事の条件で挑戦できる計画になっているか 世の中にはSMARTと呼ばれる目標設定の整理方法もありますが 言葉を丸暗記する必要はありません この5つに答えられれば自分の目標の弱いところが見えてきます 特に重要なのは達成しても本来の悩みが解決しない状態を避けることです

第2章 成果と行動、ちょうどよい高さ

佐藤さんの場合変えたい結果は会議で相手が状況を理解しやすい報告をすることです そこで成果を確かめるものとして進捗懸念次の対応を報告できたかを選びます 一方でそのための行動は前日に3つの要点をメモする 結果だけを毎日見てもうまくいかなかった理由がわからないことがあります 行動だけを記録しても成果に結びついていなければ見直しが必要です 結果と行動、両方を持つことがポイントです 結果が周囲の事情に左右されるときは 特に自分で管理できる行動を重視してください 目標は難しければ難しいほど良いのでしょうか 毎回完璧に話す では何を改善すればよいかわからなくなります 反対にすでに必ずできることだけを目標にしても 成長の手応えをつかみにくいかもしれません ここで必要なのは今の自分の状態です これまで定例会議で要点メモを使ったことがないなら 最初の4週間で4回中3回使うという目標にも意味があります 数字は事例であり全ての人に最適とは限りません 現在地と制約から考え少し挑戦が必要で修正もできる目標にしましょう

第3章 目標を診断して書き直す

前の講座で作った目標を開いてください まず目標の理由を一文で言えるでしょうか 次に達成の状態は具体的でしょうか どうやって確かめられるでしょうか 期限は決まっていますか そして今の仕事や生活で取り組めるでしょうか 全部に丸がつかなくても大丈夫です 迷うところが目標を改善するヒントになります 特に今の自分ではコントロールできない結果だけに頼っていないか確認してください 診断したら目標を書き直します 佐藤さんの例なら4週間後までに毎週の定例会議で 進捗・懸念・次の対応を1分程度で説明できる状態を目指す 会議後の自己チェックと同僚への確認で確かめる このようになります 相手からの感想は参考になりますが 評価が全てではありません 自分の準備と実際の説明内容も確認しましょう 達成基準を高くすることより 振り返るときに判断に迷わないことを優先します

第4章 条件が変わったときとまとめ

現実の仕事では担当業務や顧客の状況が変わります その度に目標を変えるのは逃げでしょうか そうとは限りません 目標は未来についての仮説でもあります 何を目指すかは維持しながら 期限や方法を変えた方が成果に近づくこともあります ただし達成できなさそうだからという理由だけで 基準を都合よく動かすと学びが残りません 変更するときは何が変わったか なぜ見直すかを言葉にする この考え方を4つ目の講座で扱います 今日の結論です 良い目標は何のために どの状態をいつまでに目指すかが明確で 確かめる方法があり 今の現実にも向き合っています そして結果の目標と自分で選べる行動を区別します 目標が決まったら次に必要なのは具体的な行動です 次の講座ではこの目標を明日できることへ分解していきます