変革リーダーシップ入門|抵抗を見立て変化を定着まで推進する進め方 | マナビズ

変革リーダーシップ入門|抵抗を見立て変化を定着まで推進する進め方

変革リーダーシップ入門|抵抗を見立て変化を定着まで推進する進め方

「正しいことのはずなのに、なぜ誰も動かないんだろう」——新しい仕組みを現場に持ち込む旗振り役を任されたとき、多くの人が一度はこう感じます。導入の説明会では、皆うなずいてくれた。それなのに、いざ運用が始まると「前のやり方の方が早い」と声が上がり、いつのまにか元のやり方に戻っている。気づけば自分ひとりが旗を振り、施策は静かに立ち消えていく。

変化が進まないのは、現場の人が後ろ向きだからではありません。多くの場合、変化には必ず伴う「抵抗」を計算に入れず、号令だけをかけているからです。変革リーダーシップとは、強いカリスマでぐいぐい引っ張ることではありません。抵抗が起きることを前提に置き、その正体を見立て、変化を「起こす→広げる→定着させる」と設計して、元に戻らないところまで推進する——その地道な関わりのことです。覚えて帰る型は、抵抗を見立てる(損失・不安・不信)→ 起こす→広げる→定着させる。本講座の背骨は、「変化は、号令ではなく設計で動く」の一言に尽きます。

本講座が扱うのは、「既存の組織に変化を持ち込むとき、人の抵抗を見立てて、変化を定着まで推進する」局面だけです。平時に、相手の習熟度に応じて指示型・支援型を使い分ける関わり方の全体像はリーダーシップ入門が、任せて回す・育てる・成果を出すという管理者の役割そのものはマネジメント入門が、それぞれ正本です。本講座はそこには踏み込まず、「変化を起こす一場面」に絞ります。

この講座を終えると、次の3つができるようになります。変化に抵抗が伴う理由と、抵抗の正体(損失・不安・不信)を自分の現場の例で説明できること。変化を「起こす→広げる→定着させる」の段階に分け、いま自分がどの段階にいるかを見分けられること。そして担当する変化について、目的・想定される抵抗・最初に巻き込む人・最初の小さな成功・定着策を1枚の「変革推進メモ」に作成できることです。本講座では、ある部門長が、紙とExcelで回していた業務を新しい共有ツールへ移す“やり方の変更”を、現場に定着させるまで推進する——この一場面を全章で追いかけます。

この講座のポイント

  • 変化に抵抗が伴う理由と、変革リーダーシップが平時のリーダーシップと何が違うかを、自分の言葉で説明できる。
  • 目の前の抵抗を「損失・不安・不信」の観点で見立てて、相手ごとに打ち手の方向を変えられる。
  • 変化を「起こす→広げる→定着させる」の段階に分け、最初に巻き込む人と最初の小さな成功を設計できる。
  • 広がった変化が元に戻らないよう、定着の打ち手を設計して、推進メモにまとめられる。

変化に抵抗はなぜ起きるのか——変革リーダーシップとは何か

この章のゴール

変化に抵抗が伴う理由と、変革リーダーシップが平時のリーダーシップと何が違うかを、自分の言葉で説明できる。

変革リーダーシップとは「現状維持の力に逆らって変化を定着まで導く」関わり

まず、変革リーダーシップが平時のリーダーシップやマネジメントと何が違うのかを押さえます。リーダーシップ論の第一人者ジョン・コッターは、マネジメントとリーダーシップは別物であり、補完関係にあると述べています。マネジメントの役割は「複雑な状況にうまく対処すること」——計画と予算を立て、組織と人を配置し、コントロールと問題解決で組織を効率的に回すことです。これに対してリーダーシップの役割は「変化に対処すること」——進路を設定して将来のビジョンを描き、組織メンバーの心を一つにし、動機づけと啓発によって、変革を阻む困難を乗り越えて人と組織を導くことです(出典:GLOBIS「ジョン・コッターのリーダーシップ論と変革の8段階のプロセス」)。

平時の仕事は、決まった枠組みの中で効率よく回すマネジメントが主役になります。一方、変革リーダーシップが必要になるのは、「今のままでいたい」という現状維持の力に逆らって、新しいやり方へ動かすときです。共通例で言えば、紙とExcelで回っている業務は、いまそれで一応回っています。そこへ新しい共有ツールを持ち込むということは、回っている現状をあえて壊して別のやり方へ移す、ということです。だからこそ、平時の「指示して回す」だけでは動かず、抵抗を前提にした推進が要るのです。なお、平時の指示型・支援型の使い分けそのものを学びたい場合はリーダーシップ入門へ進んでください。

抵抗は怠慢ではなく「何かを失う」と感じたときの自然な反応

ここで決定的に大事な前提があります。変化への抵抗は、やる気のない人の個人的な問題ではなく、誰にでも起こりうる自然な反応だということです。抵抗とは変化に対する感情的な反応であり、業務改革やシステム導入など何かを変えるときには、あらかじめ想定しておくべきものです(出典:日本チェンジマネジメント協会「変革への抵抗にどのように対処すべきか?」)。人間の脳は、予測と違うことが起こると「何かがおかしい」と察知してストレスや居心地の悪さを感じます。安全でいたい、いつもと同じでいたいと思うのは、人間にとって当然の欲求なのです(同出典)。

さらに、組織の中での変化は、誰かが「何かを失う」ことを意味する場合があります。たとえば、現行のやり方について「生き字引」として社内で重宝されてきた人にとって、その仕組みが刷新されることは、自分のステータスを脅かしかねません。恐れや不安を感じて当然です(同出典)。共通例に当てはめれば、ベテラン社員が「前のExcelの方が慣れていて早い」と言うのは、単なる後ろ向きな抵抗ではなく、慣れた手順という価値を失うことへの反応として読み解けます。抵抗を個人攻撃で片づけてしまうと、この「何を失うと感じているのか」が見えなくなります。

「正論で押せば伝わる」「反対する人が悪い」というつまずき

つまずきは2つあります。1つは、抵抗を「やる気のない人の問題」と個人の性格のせいにすること。もう1つは、「正しいことなのだから、正論で押せば伝わるはずだ」と考えることです。実際には、変化は一度の説明会で伝わるものではなく、号令一発では進みません。コッターの変革プロセスは、凍りついた現状を「解凍」し、新しいやり方へ「変革」し、それを文化として「凍結(定着)」させるという段階を踏むものとして整理されており、第1段階から順に進めることが重要で、途中のプロセスを飛ばしてはいけないとされています。変革を急ぎ、確実な成果が得られないまま次へ進んだり段階を飛ばしたりすると、後で必ず問題が生じます(出典:兵庫県立大学MBA「富士フイルムの組織変革―Kotterの8段階プロセス―」)。中小企業のDX推進の現場でも、目的や全体像を明確にしないままツールだけを入れると「単なる経営者の号令で終わってしまう」ことが指摘されています(出典:経済産業省「中堅・中小企業等向けDX推進の手引き2025」)。だからこそ、変化を持ち込む前に「この変化で、誰が・何を失うと感じるか」を一度書き出してから動くことが、推進の出発点になります。

この章の確認(演習)

いま自分がかかわる変化を1つ挙げてください。そのうえで、「平時の指示(決まった仕事を回す)」と「変化の推進(現状維持の力に逆らって動かす)」が、その変化においてどう違うかを、「現状維持の力」という観点で1〜2文で説明してみましょう。あわせて、その変化で「誰が・何を失うと感じそうか」を一人だけ思い浮かべて、一言書き添えてみてください。

抵抗の正体を見立てる——損失・不安・不信

この章のゴール

目の前の抵抗を「損失・不安・不信」の観点で見立てて、相手ごとに打ち手の方向を変えられる。

抵抗を「反対」とひとくくりにせず、何への抵抗かで分けて見立てる

抵抗を「反対の声」とひとくくりにしてしまうと、打ち手は「もっと丁寧に説明する」の一択になりがちです。しかし、何への抵抗かは人によって違います。本講座では、抵抗の正体を覚えやすい3つに整理します——損失・不安・不信です。これは本講座が教材として整理した枠組みですが、その中身はいずれも調査・研究で裏取りされた抵抗の要素です。

1つ目の損失は、何かを失うことへの抵抗です。社員は、権限・地位・アイデンティティを喪失する可能性がある場合に抵抗を示します。また、担当業務が変わり、新しいシステムやテクノロジーの習得を求められると、学ぶことそのものへの抵抗を感じます(出典:Ataway「人が変革に抵抗する理由」)。共通例で、ベテランの「前のExcelの方が早い」は、この損失への抵抗です。2つ目の不安は、未知への恐れです。新しいテクノロジーが導入されることで「自分のパフォーマンスが落ちるのではないか」「より厳しい評価が導入されるのではないか」という懸念が増え、長く在籍して古いやり方に慣れた人ほど抵抗が強くなる傾向があります(同出典)。若手の「使いこなせる自信がない」は、この不安です。3つ目の不信は、変革そのものや旗振り役への信頼の欠如です。社員が抵抗する最大の理由は、変革の目的・理由についての認知不足、つまり「私にとってのメリットは何か」に答えが見つからないことだとされます。さらに、過去にリーダーシップが信頼できなかった・移行期に十分なサポートが得られなかったというマイナスの経験も、抵抗の原因になります(同出典)。現場の「どうせまた立ち消えでしょ」は、この不信です。

正体が違えば効く打ち手も違う

正体が違えば、効く打ち手も変わります。日本チェンジマネジメント協会は、抵抗への対策として3つの原則を挙げています。1つ目は、「ゴール」「変革がもたらすもの」「変わらなければ発生する損失」を、相手の視点に立って明確に伝えること。ここで大事なのは「伝えた=伝わった」ではないという認識です。人は自分に関係することしか耳に入れません。2つ目は、できるだけ早い段階で巻き込むこと——人は自分の計画には反対しないからです。3つ目は、変革のステップを実行しやすいレベルにブレイクダウンして、無理なくできるようにお膳立てすることです(出典:日本チェンジマネジメント協会)。

これを3分類に当てはめると、方向が見えてきます。損失には、失う価値の代わりになるもの(新しい役割や、楽になる実感)を示す。不安には、支援と練習の機会を用意し、できるようになる道筋を「実行しやすく」整える。不信には、口先の号令ではなく小さな実績と一貫した姿勢を積み、早い段階から相手を計画に巻き込む。ここで気をつけたいつまずきが2つあります。1つは、すべての抵抗を「説明不足」と捉えて情報量で押すこと。相手の懸念を理解せず声に耳を傾けないと、画一的な対応しかできず、計画段階から失敗するとされています(同出典)。もう1つは、声の大きい一人の反対を全員の総意と取り違えることです。むしろ抵抗は、誰かが異議を申し立てることで、想定していなかったリスクや課題に気づき、プランを強固にできる材料にもなります(同出典)。ちなみに、調査では最も抵抗を示すのは現場社員ではなく中間管理職だとされています(出典:Ataway)。旗振り役は、現場だけでなく中間層の抵抗も織り込んでおく必要があります。なお、個々のメンバーの意欲が下がる原因を日常的に見立てて引き出す関わりそのものはモチベーションマネジメントが正本で、本講座は「変化への抵抗」という局面に絞ります。

この章の確認(演習)

担当する変化への「抵抗の声」を3つ書き出してください。そのうえで、それぞれを損失・不安・不信のどれかに仕分けてみましょう。仕分けが終わったら、損失には代替の価値を、不安には支援と練習機会を、不信には小さな実績と一貫した姿勢を——というように、向ける打ち手の方向を一言ずつ添えてください。

変化を起こし、広げる——最初の一歩とクイックウィン

この章のゴール

変化を「起こす→広げる→定着させる」の段階に分け、最初に巻き込む人と最初の小さな成功を設計できる。

なぜ変えるかを言い切り、危機意識を共有する

抵抗の見立てができたら、いよいよ変化を動かします。ここで鍵になるのが、号令の代わりに「なぜ変えるか」を言い切ることです。コッターは、変革プロセスの出発点として「危機意識を生み出すことが、人々から欠くことのできない貢献を引き出すうえで、もっとも重要な条件となる」と述べ、危機意識を高めないことは組織変革の最大の過ちだとしています。差し迫った危機が見えない状況では、組織内の現状満足が変革の大きな足かせになります(出典:兵庫県立大学MBA論文)。だからこそ、「なぜ変えるのか」を、現場の多くの人と管理層・トップが共有できる言葉にする必要があります。

ここで言う「なぜ変えるか」は、長い資料ではなく、簡潔なビジョンです。コッターはビジョンを「将来のあるべき姿を示し、なぜその将来を築く努力をすべきかを説明したもの」と定義し、優れたビジョンの条件の1つに「5分以内で説明できること」を挙げています(出典:GLOBIS)。共通例なら、「探す手間と転記ミスをなくし、誰でも最新の情報にたどり着ける状態にする」と一文で言い切り、変えない場合に続く痛み(毎回ファイルを探す時間、版が分かれて起きる手戻り)も添えます。

全員を一度に動かそうとせず、最初に動く少数から始める

次に大事なのは、全員を一度に動かそうとしないことです。コッターの変革プロセスでは、変革をリードする「連帯チーム」を築くことが必要で、これができなければ組織変革は成功しないとされます。連帯チームは、組織のさまざまな階層から、権限を持つリーダーや影響力を持つ従業員を集めて構成します(出典:兵庫県立大学MBA論文/Prosci解説「Kotter's Change Management Theory」)。実務では、まず前向きな1チームや数人の協力者を「最初に巻き込む人」として選ぶ、ということです。共通例なら、新しい共有ツールに関心のある1チームだけで先に試します。第2章で見た「人は自分の計画には反対しない」という原則どおり、この少数を早い段階から巻き込み、やることを実行しやすく整えることが、広がりの土台になります。

数週間で見える小さな成功(クイックウィン)をつくって広げる

最初の少数で動き出したら、目に見える小さな成功——クイックウィンを意図的につくります。変革は早い段階で勢いを失いやすく、目に見える短期的成果は士気を高め、自信を築き、「変革が正しい方向に進んでいる具体的な証拠」として機能します(出典:Prosci解説)。短期的成果には、メンバーのモチベーション向上、信頼性の向上、ビジョンの有効性の検証、反対勢力の反発を抑える効果があるとされ、貢献した人をはっきり認知し報いることも重要です(出典:兵庫県立大学MBA論文/GLOBIS)。共通例なら、最初のチームで「議事録の共有が、探す手間ゼロになった」という小さな成功を数週間でつくり、それを目に見える形で他チームへ見せて巻き込みを広げていきます。

つまずきは2つあります。1つは、完璧な全社一斉導入を狙って動き出せないこと。もう1つは、成功を大きくしすぎて時間がかかり、推進力が続かないことです。最初の成功は、小さくても、早く、目に見えることが優先です。なお、変化を一度きりの段取りとして計画書に落とし込む進め方はプロジェクト管理入門が正本で、本講座は「抵抗を見立てながら段階で推進する」ことに絞ります。

この章の確認(演習)

担当する変化について、次の3つを書き出してください。①なぜ変えるか(変えない場合の痛みも添えて一文で)。②最初に巻き込む人(最初の協力者を1〜3人、または1チーム)。③最初の小さな成功(数週間で、目に見える形で出せそうなものを1つ)。この3つが、変化を「起こし、広げる」ための最小の設計図になります。

変化を定着させる——元に戻さない仕組み化

この章のゴール

広がった変化が元に戻らないよう、定着の打ち手を設計して、推進メモにまとめられる。

変化は放っておくと元に戻る——定着は「特別なこと」を「当たり前」に変える仕事

変化が広がっても、そこで手を離してはいけません。なぜなら、変化は放っておくと元に戻るからです。コッターの変革プロセスでは、新しい仕事やシステムが企業文化として定着するまでは、それらは脆弱で、すぐ変革前の状態に戻ってしまうとされています。だからこそ、短期的成果で得た信頼を活かして、さらに多くの人を巻き込み、推進力を増し続ける必要があります(出典:兵庫県立大学MBA論文)。ここで最も陥りやすい落とし穴が、早期の小さな成功を「変革の達成」と勘違いして気を緩めることです。変革プロセスでは、最初の成功のあとも、行き詰まったり勢いを失ったりしないよう継続的に推進することが求められます(出典:Prosci解説)。定着とは、新しいやり方を「特別なこと」から「当たり前」へ変える仕事だと言えます。

新しいやり方を標準・ルール・日常の仕組みに組み込み、戻る入口をなくす

では、どうやって「当たり前」にするか。コッターの変革プロセスでは、新しい方法を企業文化に定着させることは最後の段階に置かれます。新しい方法が旧来の文化と大きく違う場合、行動規範だけでなく価値観まで変える必要があり、それは大変困難で多くの時間を要するため、それまでの段階で積み上げた成果を基に、最後に定着を行うことが重要だとされています(出典:兵庫県立大学MBA論文)。つまり、いきなり「文化や意識を変えよう」とするのではなく、まず新しいやり方を具体的な仕組みに組み込むのが順序です。

共通例で言えば、定着の打ち手はこうなります。第一に、新しい共有ツールを正式な業務手順・ルールに明文化し、「これが標準だ」と決める。第二に、旧Excelの共有フォルダを段階的に閉じるなどして、旧来のやり方に戻る入口を減らす。第三に、新メンバーの初日案内にも新ツールを組み込み、「最初からこれが当たり前」の状態をつくる。第四に、定着の状態を一つの指標(たとえば新ツールでの共有件数)で見守ります。あわせて、新しいやり方が組織の成功にどうつながったかを明確に示し、変革を引き継ぐ後継者を育てることも、文化として根づかせる鍵です(出典:GLOBIS/Kotter Inc.「The 8-Step Process for Leading Change」)。

定着を見届けて、推進役は役割を終える

定着には時間がかかります。経済産業省の手引きでも、こうした取組は一度行えば終わるものではなく、中長期的な目線で継続的に変革を続け、変革を受け入れる組織文化の醸成にも戦略的に取り組む必要があるとされています(出典:経済産業省「中堅・中小企業等向けDX推進の手引き2025」)。具体的な定着年数は組織や状況によって変わるため、ここで覚えておきたいのは、推進役は「広がった時点」ではなく「元に戻らないと見届けた時点」で初めて役割を終える、ということです。推進役が代わった途端に元に戻るようでは、まだ定着していません。

ここまでの全工程——目的、想定される抵抗(損失・不安・不信)、最初の協力者、最初の小さな成功、そして定着の打ち手——を1枚の「変革推進メモ」にまとめれば、それがあなたの変化の設計図になります。なお、変化を「関係性の質」という観点でさらに深く捉え直したい場合は組織開発入門が正本です。

この章の確認(演習)

担当する変化について、1枚の「変革推進メモ」を書き出してください。項目は、①目的(なぜ変えるか・一文)②想定される抵抗(損失・不安・不信に分けて)③最初に巻き込む協力者 ④最初の小さな成功 ⑤定着の打ち手(標準化・戻る入口を減らす・見守る指標)の5つです。これがこの講座の最終成果物であり、明日から動かす実物の設計図になります。

まとめ

変革リーダーシップとは、変化に抵抗が伴うことを前提に、抵抗の正体(損失・不安・不信)を見立て、変化を「起こす→広げる→定着させる」という段階で推進し、元に戻らないところまで見届ける関わりです。覚えて帰る型は「抵抗を見立てる(損失・不安・不信)→ 起こす→広げる→定着させる」。号令で人を動かそうとするのではなく、設計で動かす——これが背骨です。

明日の一歩は、いま担当する変化について、変革推進メモ(目的・想定抵抗・最初の協力者・最初の小さな成功・定着策)を1枚書き、最初の協力者に声をかけることです。ここから推進は始まります。さらに進んで、変化を「関係性の質」という観点で深掘りしたい方は、組織開発入門へ進むのが次のステップです。

本講座の特典として、目的・想定抵抗・最初の協力者・クイックウィン・定着策を1枚で書き出せる「変革推進メモ」のテンプレートをご用意しています。テンプレートの入手案内と、変革を進める実務のヒントのお届けは、メルマガ登録からどうぞ。

よくある質問

変革リーダーシップと普通のリーダーシップは何が違うのですか

普通のリーダーシップやマネジメントは決まった枠組みを効率よく回すこと、変革リーダーシップは現状維持の力に逆らって新しいやり方へ動かし、定着まで導くことです。

変化に抵抗するのは後ろ向きな人だからですか

いいえ。抵抗は誰にでも起こる自然な反応で、多くは「何かを失う」と感じたときの反応です。個人攻撃ではなく、何への抵抗かを見立てることが推進の出発点になります。

抵抗にはどう対応すればよいですか

損失・不安・不信に分けて打ち手を変えます。損失には代替の価値、不安には支援と練習、不信には小さな実績と一貫した姿勢を当て、相手を早い段階から計画に巻き込みます。

変化を広げるとき、最初に何をすべきですか

全員を一度に動かそうとせず、最初の協力者と小さな成功をつくることです。数週間で見える成功を1つ示し、それを他へ広げると勢いが続きます。

一度広まった変化が元に戻るのはなぜですか

新しいやり方が仕組みとして定着するまでは脆く、放っておくと戻るからです。標準・ルール・初日案内に組み込み、戻る入口を減らし、指標で見守るまでが推進役の仕事です。

監修
マナビズ編集部

マナビズ(Manabiz)編集部。AIを活用した原稿制作に加え、人間によるレビューで品質を担保しています。 編集ポリシー

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