組織文化づくり入門|望ましい行動を仕組みに埋め込む組織文化の作り方 | マナビズ

組織文化づくり入門|望ましい行動を仕組みに埋め込む組織文化の作り方

組織文化づくり入門|望ましい行動を仕組みに埋め込む組織文化の作り方

「主体性を持とう」「お客様第一で」——朝礼や全社メールで、あなたは何度もそう繰り返してきたはずです。ポスターを貼り、クレドを配り、価値観を掲げた。それなのに、現場の行動は変わらない。気づけば評価は数字だけ、採用は能力だけで判断していて、掲げた言葉と日々の運用がつながっていない。新しいメンバーが増えるたびに「言わなくても伝わる」が崩れていく。「価値観は掲げているのに、なぜ浸透しないんだ」——その問いが、この講座の出発点です。

結論を先に言います。組織文化の作り方は、立派な言葉を「掲げる」ことではありません。望ましい行動が繰り返し再現される「仕組み」を作ることです。人は、掲げられた言葉ではなく、実際に報われ・繰り返される行動を学習します。だから文化を作るとは、望ましい行動を観察可能な形に「翻訳し」、評価・採用・会議という「仕組みに埋め込み」、リーダーが日々の言動で「体現する」こと。覚えて帰る型は、翻訳する → 埋め込む → 体現する、の3ステップです。

この講座を終えると、次の3つができるようになります。組織文化を「掲げた価値観」ではなく「組織で繰り返し再現される観察可能な行動の束」として説明できること。掲げた価値観を、解釈のブレない観察可能な行動に翻訳して書き出せること。そして、その行動を評価・採用・会議・リーダーの言動という仕組みに埋め込む設計を作成できることです。本講座では、ある組織が価値観「主体性」を1つ選び、それを観察可能な行動に翻訳し、評価・採用・会議・リーダーの言動に埋め込んで根付かせていく、という一連の場面を、最後まで同じ価値観1つを追いかけて見ていきます。

なお、本講座は「望ましい行動を文化として根付かせる作り込み」に絞ります。組織を「関係の質」の観点で捉え直して打ち手を選ぶ進め方は組織開発入門、チームの目標・役割・約束を1枚に設計する手順はチームビルディング入門、発言しやすい場をリーダーがつくる各論は心理的安全性入門が、それぞれの正本です。管理者の役割全体の地図が必要ならマネジメントの基礎を入口に置いてください。本講座はそれらの各論には踏み込みません。

この講座のポイント

  • 組織文化を「掲げた価値観」ではなく、「組織で繰り返し再現される観察可能な行動の束」として説明できる。
  • 掲げた価値観を、解釈のブレない観察可能な行動(望ましい行動)に翻訳して書き出せる。
  • 翻訳した望ましい行動を、評価・採用・会議という仕組みに埋め込む設計を作成できる。
  • 望ましい行動を自分の日々の言動で体現し、ブレを点検しながら定着させる進め方を説明できる。

組織文化とは何か——作り方の前に押さえる「再現される行動の束」

この章のゴール

組織文化を「掲げた価値観」ではなく、「組織で繰り返し再現される観察可能な行動の束」として説明できる。

組織文化とは「ここではこう振る舞うのが普通」という再現される行動のパターン

組織文化とは、組織のメンバーの間で共有され定着した行動原理・思考様式のことです。それは明文化されたスローガンにとどまりません。組織に属する大多数の人が「何を当たり前と考えるか」「どんな行動パターンを取るのか」という、日々の具体的な行動や意思決定の中に現れる、その組織の「らしさ」です(出典:マイナビ サポネット「自社の『組織文化』を知る・変える!」)。つまり文化は、額に入った理念ではなく、人々が毎日くり返している振る舞いの中にあります。

ここで役立つのが、組織文化研究の第一人者エドガー・H.シャインの整理です。シャインは文化を3つのレベルで捉えました。レベル1は目に見えるアーティファクト(企業理念・ロゴ・社内行事など)、レベル2は標榜されている価値観(戦略・目標・哲学など掲げられた建前)、レベル3は背後に潜む基本的仮定——組織の大半が「当たり前だ」と無意識に信じ、疑問すら生じない信念です(出典:日本の人事部 人的資本経営 用語集「組織文化」)。同じ整理では、レベルが下に向かうほど目に見えず変えにくく、最も深いレベル3こそが文化の本質だとされています。重要なのは、人の行動を実際に方向づけているのは、掲げたレベル2の言葉ではなく、当たり前化したレベル3だということです。

掲げた価値観より、報われている行動が文化になる

この構造が、冒頭の「掲げているのに浸透しない」という悩みの正体を説明します。共通例で考えましょう。ある組織が「主体性を大事に」と掲げているとします。ところが実際の現場では、指示通りにきっちり動く人が高く評価され、自分から動いて空回りした人がやんわり責められている。すると何が起こるか。メンバーは掲げられた「主体性」という言葉ではなく、「ここでは指示を待つほうが報われる」という実態を学習します。やがて指示待ちが「当たり前」になり、それが文化になる。掲げた言葉(レベル2)と報われる行動(レベル3)がズレると、人は実態の方に従うのです。

この「報われる行動が文化になる」という見方は、文化づくりの主導権がリーダーの手に戻ってくる、という意味で重要です。文化を「雰囲気」と捉えるとどこから手をつけてよいか分かりませんが、「報われている行動」と捉えれば、何を評価し・何を歓迎し・何に時間を割くかという、いますぐ動かせるレバーが見えてきます。本講座が一貫して扱うのは、この「報われる行動」を意図して設計し直す作業です。

だからこそ、文化づくりはスローガンを増やすことではありません。望ましい行動が再現される条件を作ることです。そして良い知らせは、文化は意図的に作り変えられるということです。自然に生まれて無意識に定着した習慣(組織風土)は変えにくい一方、組織文化は「あるべき姿を明確にして共有される行動規範・価値観」であるため、意図的にコントロールしデザインできるとされています(出典:PHP人材開発「組織文化とは? 定義や構成要素、企業事例を紹介」)。文化は社長の人柄や偶然の産物ではなく、設計できる対象なのです。

文化を「社長の人柄」「社風という雰囲気」と捉えると手が出せなくなる

ここでのつまずきは2つあります。1つは、文化を「社長の人柄」や「なんとなくの社風」と捉えてしまい、意図的には作れないものだと諦めること。もう1つは、ポスターやクレドを掲げた時点で「文化づくりは済んだ」と満足してしまうことです。どちらも、文化を掲げた言葉(レベル2)の話だと誤解している点で共通しています。実際に作り込むべきは、望ましい行動が報われ・繰り返される条件のほうです。なお、掲げた言葉と実態が一致して全社に浸透している組織ほど、成果につながりやすいという調査もあります(出典:中小企業庁「2022年版 中小企業白書」。ただし同白書は、これだけで因果を断定はできないと留保しています)。

この章の確認(演習)

自組織について、「掲げている価値観」を1つと、「実際に評価・歓迎されている行動」を1つ、それぞれ書き出してください。そのうえで、両者がズレていないかを確認します。もしズレていたら、メンバーが学習しているのはどちらか——掲げた言葉か、報われている行動か——を一言で説明してみましょう。

価値観を観察可能な行動に翻訳する

この章のゴール

掲げた価値観を、解釈のブレない観察可能な行動(望ましい行動)に翻訳して書き出せる。

抽象語のままでは人によって解釈が割れ、文化にならない

「主体性」「誠実」「お客様第一」——こうした言葉は、それ自体は立派です。しかし抽象的なままでは、人によって思い浮かべる行動がバラバラになります。ある人は「上司に確認せず自分で決めること」を主体性だと思い、別の人は「会議で必ず発言すること」を主体性だと思う。解釈が割れる言葉は、共通の行動になりません。

この「掲げただけでは行動にならない」という現象は、データでも裏づけられています。中小企業白書の調査では、経営理念・ビジョンに対する従業員の受け止め方を、認知 → 理解 → 共感・共鳴 → 行動への結びつき、という4段階で確認しました。その結果、理念を「理解している」企業は8割以上にのぼる一方、従業員の「自律的な行動にまで結びついている」企業は5割を下回りました(出典:中小企業庁「2022年版 中小企業白書」)。多くの組織で、言葉は理解されているのに、行動には変わっていない。この溝を埋めるのが「翻訳」です。

良い翻訳の3条件——主語が行動者・観察できる動詞・この組織の具体場面

文化に落とすには、価値観を「誰が見ても同じ行動だと分かる」レベルまで翻訳します。良い翻訳には3つの条件があります。第一に、主語が行動者であること(「主体性がある状態」ではなく「メンバーが◯◯する」)。第二に、観察できる動詞で書かれていること(「意識する」「心がける」のような頭の中の話ではなく、外から見える動作)。第三に、その組織の具体的な場面が浮かぶことです。

共通例の「主体性」を翻訳してみます。「指示を待たず、気づいた課題を自分から会議で提起する」「できない理由を並べる前に、まず試せる小さな一歩を提案する」。これなら、誰が見ても「やっている/やっていない」が判定できます。逆に、「主体性を持つ」のままでは翻訳になっていませんし、「主体性=積極性」のように抽象語を別の抽象語に言い換えただけでも前に進みません。立派すぎて誰も実践できない理想像を書くのも失敗です。実際、行動指針が「浸透している」とは、全メンバーがその内容を覚えていて、それを知らないと適切な仕事や意思決定ができない状態を指します(出典:LegalOn Startup JAM「行動指針とは?」)。つまり翻訳のゴールは、その行動が日々の判断基準として当たり前に機能することです。

「ある人/ない人」の両方を書いて行動の境界を決める

翻訳の精度を上げるコツは、望ましい行動だけでなく、その裏返し——「それが無い人の行動」も併記することです。「主体性がある人は、気づいた課題を会議で自分から提起する。無い人は、課題に気づいても会議が終わるのを待つ」。こう両側を書くと、行動の境界がくっきりします。価値観が判断基準として機能している組織では、日常業務の優先順位がはっきりし、人によって判断や行動がブレることが少なくなります(出典:J-Net21「理念経営」)。翻訳とは、その「ブレない判断基準」を、自分たちの言葉で言語化する作業にほかなりません。最後は、現場メンバーが普段使う言葉に磨いておくと、覚えやすく、使われやすくなります。

この章の確認(演習)

あなたが大事にしたい価値観を1つ選んでください。それを、観察可能な行動3つに翻訳して書き出します。各行動は、主語が行動者で、外から見える動詞で、自組織の具体場面が浮かぶこと。さらに、その行動が「無い人」の振る舞いも1つずつ添えて、境界を明確にしましょう。なお、「発言しやすい場づくり」そのものを望ましい行動として組み込みたい場合の各論は、心理的安全性入門に譲ります。

望ましい行動を仕組みに埋め込む(評価・採用・会議)

この章のゴール

翻訳した望ましい行動を、評価・採用・会議という仕組みに埋め込む設計を作成できる。

掲げた言葉でなく、評価・採用・運用で繰り返される行動を人は学習する

第2章で行動に翻訳できても、それを掲げているだけでは続きません。人は、評価され、選ばれ、日々の運用で繰り返される行動を学習するからです。だから望ましい行動は、「仕組み」に埋め込んで初めて再現されます。埋め込む先は大きく3つ——評価(その行動を見て報いる)、採用(その行動を取れる人を選ぶ・問う)、会議や日常運用(その行動が起きる場をつくる)です。中小企業白書でも、理念を全社に浸透させている企業は、経営者からのメッセージ発信、日常コミュニケーションでの啓発、社内研修などの教育に総じて取り組んでいることが確認されています(出典:中小企業庁「2022年版 中小企業白書」)。掲げて終わりにせず、仕組みと日常に落としているのです。

評価・採用・会議の3か所に同じ望ましい行動を一致させて埋め込む

共通例の「主体性」を、3つの仕組みに落としてみましょう。

評価では、翻訳した行動を評価の観点にします。たとえば1on1や評価面談で「自分から課題を提起できたか」を見る。白書でも、理解度や行動への反映を人事考課に反映し、理念に則した行動を適正に評価することで行動への結びつきを促す企業が紹介されています(出典:中小企業庁「2022年版 中小企業白書」)。ここで補助線になるのが、評価手法の使い分けです。バリュー評価は企業が掲げる価値観に沿った行動を重視し、企業文化の浸透や組織全体の一体感を高めるのに適します。一方、コンピテンシー評価は優れた業績者の行動特性を基準にし、個々のスキル向上や成果の最大化に向きます(出典:あしたの人事オンライン「バリュー評価は価値観や行動指針に基づく評価法!」)。文化を根付かせたいなら、成果の評価とは別に、価値観に沿った行動を見る軸を持つことです。判定がブレないよう、「(例)自分から提案した回数」のように観察可能な形にしておくと運用しやすくなります。

採用では、同じ行動を面接で問います。「これまで、指示されていないのに自分から動いた経験は?」と聞き、その行動の有無を見る。行動指針から採用基準や質問項目を作り、面接で確認することで、自社の価値観に合う人材を見極めやすくなります(出典:LegalOn Startup JAM「行動指針とは?」)。掲げた価値観と採用基準がズレていると、入口から文化に合わない行動が入ってきます。

会議・日常運用では、その行動が起きる場を設計します。たとえば会議の最後に「気づいた課題はないか」を全員に振る、という運用を入れる。ある企業では会議室に理念を掲示し、意思決定が理念に沿うかを重視する、という形で日常に埋め込んでいます(出典:J-Net21「理念経営」)。望ましい行動が自然に出てくる「場」を作るのです。

この3つを揃える狙いは、メンバーが受け取るシグナルを一致させることにあります。評価では「主体性」を見ると言いながら、面接では従順さだけを問い、会議では上司が一方的に話して終わるなら、メンバーは「結局このメンバーで報われるのは黙って従うことだ」という矛盾したメッセージを受け取ります。逆に、評価・採用・会議のどこを切り取っても同じ「自分から課題を提起する」という行動が報われていれば、その行動は急速に「ここでの当たり前」になっていきます。仕組みは、言葉よりも雄弁にメンバーへ語りかけるのです。

一気に作り替えず、矛盾する既存運用を1つずつ点検する

ここでのつまずきは2つあります。1つは、評価・採用・会議の制度を一気に全部作り替えようとして頓挫すること。もう1つは、評価だけ変えて採用や会議は放置し、行動が部分的にしか定着しないことです。大切なのは、3か所に「同じ」望ましい行動を一致させて埋め込むこと、そして、掲げた言葉と矛盾する既存の運用がないかを点検することです。「主体性を歓迎する」と言いながら、評価では指示通りの正確さだけを見ている——そんな矛盾を1つずつ見つけて直していきます。なお、新メンバーの立ち上げ局面で望ましい行動を最初から伝える受け入れ設計は、オンボーディング入門が正本です。本章は、既存の評価・採用・会議への埋め込みに絞ります。

この章の確認(演習)

第2章で翻訳した望ましい行動を1つ選んでください。それについて、「評価で何を見るか」「採用で何を問うか」「会議・日常運用でどう促すか」を、それぞれ1文ずつ、3行の表に書き出します。書けたら、いま自組織にある運用の中で、その行動と矛盾しているものがないかを1つ探してみましょう。

リーダーの言動で文化を体現し、定着させる

この章のゴール

望ましい行動を自分の日々の言動で体現し、ブレを点検しながら定着させる進め方を説明できる。

メンバーは「言葉」でなく「リーダーの実際の行動」を見て学ぶ

仕組みを整えても、リーダー自身が望ましい行動と矛盾した振る舞いをすれば、メンバーは言葉ではなくリーダーの実際の行動を見て学びます。共通例で言えば、「主体性を歓迎する」と掲げたリーダーが、メンバーが自分から提起した意見を会議で軽くあしらった瞬間に、文化は壊れます。逆に、まだ未熟でも自分から動いた行動を、その場で「よく自分から言ってくれた」と承認すれば、望ましい行動は強化されます。実際、経営理念を基にした行動を従業員に根付かせるには、まず経営者・管理職自身が実践することだとされています(出典:J-Net21「理念経営」)。「経営理念の◯◯に照らして、この施策をやる」と、判断の根拠を口に出して繰り返すことが、メンバーへの最も強いメッセージになります。

中小企業白書でも、理念が全社に浸透している企業ほど、経営者が「自らの言葉で積極的にメッセージを発信すること」を重視していることが確認されています(出典:中小企業庁「2022年版 中小企業白書」)。さらに同白書には、かつて多くの従業員に離反された経営者が、理念を定め、数字だけで叱責する営業スタイルを改めて自ら商談の最前線に立つなど率先垂範し、社内のコミュニケーションに時間を割いたことで、信頼と成長を取り戻した実例も紹介されています。リーダーが何を歓迎し、何を見過ごし、何に時間を割くか——その日々のシグナルそのものが、文化を体現します。

定着は一度の宣言でなく、ズレを点検し続ける営み

文化は、一度仕組みを作れば自動で回り続けるものではありません。形成・変革は「知る → 変える → 進化させる」という継続的なプロセスだと整理されています(出典:日本の人事部 人的資本経営 用語集「組織文化」)。同じ整理では、進化のために、売上だけでなくエンゲージメントなど組織の状態を常に観測して全社に共有し、良い行動や価値観は賞賛して、必要に応じて随時アップデートしていくことが重要だとされます。組織に慣れると、人は無意識に変化を恐れる状態になりうるからです。理念が形骸化しないよう、若手を中心に自社の存在意義(パーパス)を問い直す取組を始めた企業の例もあります(出典:中小企業庁「2022年版 中小企業白書」)。

実務に落とすと、定着のための作業は次の4つです。まず、自分の言動が望ましい行動と矛盾していないかを点検する。次に、望ましい行動が現れた瞬間に、その場で承認する。さらに、望ましくない既存の慣行を1つやめる(掲げた言葉と矛盾する運用を放置しない)。最後に、四半期など区切りで「掲げた言葉と実態のズレ」を再点検し、作り込みを更新する。とくに、新しいメンバーが増えたり組織が大きくなったりすると「言わなくても伝わる」が崩れ、文化は薄まります。だからこそ、日々のコミュニケーションと教育を続けることが欠かせません(出典:中小企業庁「2022年版 中小企業白書」)。

この章の確認(演習)

自分の最近1週間の言動を振り返り、「掲げた価値観と矛盾していた振る舞い」を1つ挙げてください。たとえば、自分から動いたメンバーの提案を時間がないからと流してしまった、など。そのうえで、明日からその場面でどう振る舞いを変えるかを、1文で書き出しましょう。

まとめ

組織文化とは、社風という雰囲気でも掲げたスローガンでもなく、組織で繰り返し再現される観察可能な行動の束です。人は掲げた言葉ではなく、報われ・繰り返される行動を学習します。だから文化の作り方は、価値観を観察可能な行動に翻訳する → それを評価・採用・会議の仕組みに埋め込む → リーダーが日々の言動で体現し、ズレを点検し続ける、の3ステップ。覚えて帰る型は「翻訳する → 埋め込む → 体現する」です。文化は、掲げた言葉ではなく、報われる行動でできています。

明日の一歩として、自部門の価値観を1つ選び、観察可能な行動3つに翻訳してください。そして、その行動を「評価・採用・会議」のどれか1か所だけ、1つの運用に埋め込んでみる。全部を一度に変える必要はありません。1か所から、報われる行動を変えていくのが、文化づくりの最初の実務です。さらに進んで、組織を「関係の質」の観点で捉え直して打ち手を選びたくなったら、組織開発入門が次のステップになります。

本講座の特典として、価値観を観察可能な行動3つに翻訳し、それを評価・採用・会議に落とし込む「組織文化づくり設計シート」をご用意しています。設計シートの入手案内と、組織づくりに役立つ実務知見のお届けは、メルマガ登録からどうぞ。

よくある質問

組織文化と組織風土は何が違うのですか

意図的に作れるかどうかが違います。組織文化はあるべき行動規範として意図的に構築・変革でき、組織風土は自然に定着した習慣で変えにくいとされます。本講座は前者の作り込みを扱います。

価値観を掲げても浸透しないのはなぜですか

掲げた言葉と、実際に評価・歓迎されている行動がズレているからです。人は言葉でなく報われる行動を学習するため、抽象的な価値観は観察可能な行動に翻訳して仕組みに埋め込む必要があります。

文化を根付かせるには、まず何から手をつければよいですか

価値観を1つ選び、観察可能な行動3つに翻訳することからです。次に評価・採用・会議のどれか1か所にその行動を埋め込み、リーダー自身が体現します。1か所から始めるのが現実的です。

評価制度に組み込むとき、成果評価とは別にすべきですか

別の軸を持つのが有効です。成果や能力を見るコンピテンシー評価と、価値観に沿った行動を見るバリュー評価は目的が異なり、文化の浸透にはバリュー評価が適するとされています(出典:あしたの人事オンライン)。

監修
マナビズ編集部

マナビズ(Manabiz)編集部。AIを活用した原稿制作に加え、人間によるレビューで品質を担保しています。 編集ポリシー

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