複数の作業を、いくつかは並行して進められる状況がある。全体の所要時間を短くするための考え方として、最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解はBです。全体時間を短くするには、互いに依存しない作業は並行させて重ね、依存によって順番が固定される作業の連なり(直列の鎖)を基準に全体時間を見積もります。並行できるものを重ねれば全体は縮みますが、依存で直列になる部分は短縮できず、その連なりが全体の長さを決めます。すべてを一つずつ行うと無駄に長くなり、最短作業だけを基準にするのは誤りです。
ポイント
この問題の核心は「並行で縮め、依存の鎖が全体時間を決める」という二点です。依存のない作業を重ねるほど全体は短くなりますが、依存でつながった一本道(直列の鎖)は重ねられず、その長さが下限になります。両方を踏まえて見積もるのが要です。
ワンポイントアドバイス
複数作業を計画するときは、まず「同時に進められるもの」と「前の完了を待つもの」に仕分けしてみましょう。同時に進められるものを重ね、待ちが必要な作業の連なりがどれくらい長いかを見ると、全体の最短時間が見えてきます。一番長い依存の鎖を縮められないか、を最後に検討すると効果的です。
解説詳細
並行で縮め、依存の鎖で下限が決まる
複数の作業に並行可能なものが含まれる場合、互いに依存しない作業を同時に進めれば、全体の所要時間を縮められます。ただし、依存関係でつながって順番が固定される作業の連なり(直列の鎖)は、並行させられません。この一本につながった鎖の長さが、どれだけ並行しても短縮できない全体時間の下限になります。したがって、並行できるものは重ねつつ、最も長い依存の連なりを基準に全体を見積もるのが、所要時間を正しく短く見積もる考え方です。
他の選択肢がなぜ誤りか
Aの「必ず一つずつ順番に行う」は、並行できる作業まで直列にしてしまい、全体時間を無駄に長くします。Cの「考えずに思いついた順で全部並行させる」は、依存のある作業まで無理に並行させようとして破綻します。Dの「一番短い作業だけを基準にする」は、長い作業や依存の鎖を無視しており、全体時間を大きく見誤ります。正しくは「依存しないものは並行、依存の鎖を基準に見積もる」ことです。