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資金繰り・資金調達問題集
問題 20 / 20
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Q.
季節性が強く、特定の時期に売上と仕入が集中する事業の資金繰り管理として、最も適切な方針はどれか。
解説まとめ
正解はDです。季節性が強い事業では、繁忙期に向けて仕入や人件費の支払いが先行し、売上の入金が後から来るため、繁忙期の前後に現金の谷ができます。これを月次(場合によっては週次)で予測し、短期借入枠の確保などであらかじめ現金を厚くしておくのが適切な方針です。年間や平均で均してしまうと、各月の谷が見えなくなります。
ポイント
季節性の資金繰りで最も危ういのは「年間や平均で見て安心してしまうこと」です。年間黒字でも、特定の月に現金がマイナスになれば会社は止まります。資金繰りは平均ではなく、最も現金が薄くなる月(谷)を基準に管理する、という考え方が核心です。
ワンポイントアドバイス
季節変動のある事業では、過去数年の月次データから「現金が最も薄くなる時期」を特定し、その前に短期の借入枠を用意しておきましょう。繁忙期の仕入が膨らむ前に資金を手当てしておけば、注文増に現金切れで応えられない事態を避けられます。年間ではなく月次・週次で谷を見るのが鉄則です。
解説詳細
なぜDが正解か
季節性の強い事業では、繁忙期前に仕入や人件費の支払いが集中し、その代金回収は繁忙期後にずれ込むため、繁忙期前後に現金の谷が生じます。この谷を月次で予測し、短期借入枠の確保などで事前に現金を厚くしておけば、資金ショートを避けられます。谷に焦点を当てた予防策であるDが最も適切です。
他の選択肢が誤りである理由
Aの「年間黒字なら月ごとの過不足は気にしない」は誤りで、特定月の資金ショートは年間の黒字とは無関係に会社を止めます。Bの「年間通じて同額の現金を置けば十分」は、谷が深い月の必要額を見誤れば不足するため不十分です。Cの「年間平均で見れば各月のショートは起きない」は誤りで、平均は谷の存在を覆い隠し、最も現金が薄い月の不足を見逃させます。いずれも谷を基準に管理する視点を欠いています。