Q.
共感で集めたデータから「インサイト(洞察)」を抽出するときの考え方として最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解はDです。インサイトとは、ユーザーの発言や行動の表面ではなく、その背後にある動機や、言動の矛盾から読み解ける本質的な気づきです。「言ったこと」をそのまま写すのではなく、なぜそう言うのか・なぜ行動が伴わないのかを解釈します。表面のニーズの奥を掘るのがコツです。深い問題定義の源になります。
ポイント
インサイトは「観察された事実」そのものではなく、「事実を解釈して得られる気づき」だという点が核心です。発言と行動の矛盾や、語られない前提に注目すると、競合が見落とす切り口が見つかります。要望の写経ではなく解釈が要ります。
ワンポイントアドバイス
インタビューメモを見ながら、「この人は本当は何に困っているのか」「なぜ言葉と行動が食い違うのか」を問い直してみましょう。表面の要望の二段三段下を掘ると、洞察に近づきます。チームで「だから本当のニーズは○○では」と仮説を出し合うと深まり、効果的です。
解説詳細
インサイトは事実の「解釈」から生まれる
インサイトの抽出とは、ユーザーの言動の背後にある動機や矛盾を読み解き、本人も明確に語らない本質をつかむことです。Dはこの考え方に合致するため正解です。たとえば「節約したい」と言いながら高価なものを買う矛盾には、見栄や安心といった隠れた動機が潜みます。こうした解釈が、ありきたりでない問題定義の土台になります。
なぜ他の選択肢が誤りか
Bの要望の写経は表面的なニーズの転記にすぎず、背後の動機を捉えていないため洞察になりません。Cの多数決は、少数だが本質的な気づきを切り捨てる危険があり、解釈の作業を欠いています。Aの経験則だけの結論は、観察データに基づかず作り手の思い込みに戻ってしまい、共感の意味を失わせます。