Q.
与信管理の目的を最もよく表しているものはどれか。
解説まとめ
正解はCです。与信管理とは、取引先の信用力を見極め、掛け取引で生じる代金回収不能(貸倒れ)のリスクを管理する活動です。狙いは「貸倒れを防ぐこと」と「取引を広げること」を両立させる点にあります。回収を恐れて売らなければ安全でも商売は伸びず、無条件に売れば貸倒れの危険が高まるため、その間でバランスを取ります。
ポイント
与信管理は「守り(貸倒れ防止)」だけの仕事ではありません。攻め(取引拡大)と守りの両立がねらいだという点が核心です。リスクをゼロにすることが目的ではなく、取れるリスクの範囲を見極めて商売を伸ばす、という発想を押さえましょう。
ワンポイントアドバイス
自部門の取引先を「もし代金が回収できなかったらいくら損するか」という目で一度見直してみましょう。金額が大きい相手ほど与信管理の優先度が高まります。守りと攻めの両面で相手を眺める習慣が、与信感覚を養う第一歩になります。
解説詳細
なぜCが正解か
与信とは「信用を供与すること」、つまり商品を先に渡して代金を後で受け取る掛け取引を認めることです。与信管理は、その相手が支払えるかを評価し、回収不能のリスクをコントロールします。目的は貸倒れの防止と取引拡大の両立にあり、Cはこの趣旨を正しく表しています。
なぜ他の選択肢が誤りか
Aの値引き要求を受け入れ続けることは関係維持の話で、信用リスク管理ではありません。Bの現金前払いに限定する策はリスクは下がるものの取引拡大を放棄しており、両立というねらいに反します。Dの経費削減は収益性の話であって、取引先の信用を扱う与信管理とは別領域です。