Q.
「IRR(内部収益率)」の定義として、最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解はBです。IRR(内部収益率)とは、その投資のNPV(正味現在価値)がちょうどゼロになる割引率のことです。言いかえると、将来キャッシュフローの現在価値合計と初期投資額が等しくなる割引率です。IRRが資本コスト(要求収益率)を上回れば、その投資は採択に値すると判断します。投資の利回りを率で表した指標です。
ポイント
IRRの核心は「NPVをゼロにする割引率」です。求めたIRRを、自社が求める収益率(資本コスト)と比べ、IRR>資本コストなら採択と判断します。NPVが金額での評価なのに対し、IRRは率での評価である、という対比で覚えると整理できます。
ワンポイントアドバイス
投資案を比べるときは、NPV(金額)とIRR(率)の両方を見てみましょう。IRRは規模の異なる案を率でそろえて比較しやすい一方、IRR単独では投資規模の大小が見えません。両方を併用して、率と金額の両面から判断する習慣をつけてみてください。
解説詳細
なぜBが正解か
IRR(内部収益率)は、投資のNPVがちょうどゼロになる割引率と定義されます。NPVは「将来キャッシュフローの現在価値合計−初期投資額」なので、これがゼロになるということは、割引後の将来収益と初期投資額が一致する割引率を意味します。このIRRが、自社の要求する収益率(資本コスト)を上回れば投資は採択に値します。Bはこの定義を正しく述べています。
なぜ他の選択肢が誤りか
Aの「投資額をその年のキャッシュ・インフローで割る単純な利回り」は、時間価値を考慮しない概算であり、NPVをゼロにする割引率というIRRの定義とは異なります。Cの売上高当期純利益率は収益性の指標で、投資の利回りを表すIRRではありません。Dの利ざやは金利差の話で、投資評価指標であるIRRとは無関係です。いずれもIRRの定義を表していません。