Q.
試算表で借方合計と貸方合計が一致していても発見できない誤りはどれか。
解説まとめ
正解はCです。取引を借方・貸方ともまるごと記入し忘れた場合、抜けているのは貸借両方なので合計のバランスは崩れません。そのため借方合計と貸方合計は一致したままで、試算表では発見できません。片側だけずれる誤りは不一致となって見つかります。
ポイント
この問題の核心は、試算表が万能ではなく「貸借のバランスが崩れる誤りしか見つけられない」という限界です。貸借が同じだけずれる、あるいは丸ごと抜ける誤りは一致したまま残ります。試算表一致=完全に正しい、ではないのがつまずきどころです。
ワンポイントアドバイス
試算表が一致しても安心しきらず、主要な取引が漏れなく記帳されているかを別途確認しましょう。請求書や入出金記録と突き合わせると、丸ごと抜けた取引を見つけやすくなります。試算表のチェックに突合せを加えるのが効果的です。
解説詳細
なぜCが正しいのか
試算表は、貸借平均の原理を利用して、借方合計と貸方合計の不一致から記帳ミスを見つける仕組みです。ところが、ある取引の仕訳を借方・貸方とも丸ごと記入し忘れた場合、借方も貸方も同じだけ少なくなるため、合計のバランスは崩れません。結果として貸借は一致したままになり、試算表ではこの抜けを発見できません。
なぜ他の選択肢が誤りか
Aは借方だけ金額を多く書いた誤りで、貸方とのバランスが崩れるため借方合計が貸方合計より大きくなり、不一致として発見できます。Bは転記の際に片側だけ金額を間違えた誤りで、やはり貸借の合計がずれるため見つかります。Dは貸方だけ二重計上した誤りで、貸方合計が大きくなり不一致として表れます。これらはいずれも貸借のバランスが崩れるため、試算表で検出できます。