Q.
「商品の引き渡し前に、代金を先に現金で受け取った」ときに使う「前受金」は、5要素のうちどれに分類されるか。
解説まとめ
正解はAです。前受金は、商品を渡す前に代金を受け取ったことで生じる「後で商品やサービスを提供する義務」であり、負債に分類されます。お金は受け取っていても、まだ売上にはできません。提供義務が残る点が負債とされる理由です。
ポイント
この問題の核心は、現金を受け取っても直ちに収益(売上)にならない場合があるという点です。前受金は提供がまだ済んでいないため、収益ではなく義務(負債)として扱います。入金=収益と即断しないのがつまずき防止になります。
ワンポイントアドバイス
代金を受け取ったときは「もう商品やサービスを提供し終えたか」を確認しましょう。提供済みなら売上(収益)、まだなら前受金(負債)です。提供のタイミングを基準にすると、収益と負債を正しく分けられます。
解説詳細
なぜAが正しいのか
前受金は、商品を引き渡す前に代金を先に受け取ったときに生じる科目です。現金は手元に入りますが、会社にはこれから商品やサービスを提供する義務が残ります。この「将来提供する義務」は負債に分類されます。実際に商品を引き渡した時点で、前受金を取り崩して売上(収益)に振り替えます。
なぜ他の選択肢が誤りか
Bの資産は、後で受け取る権利や保有する財産ですが、前受金は逆に提供する義務なので誤りです。Cの収益は、提供が完了して初めて計上できるもので、引き渡し前の前受金はまだ収益にできないため誤りです。Dの純資産は出資や蓄積された持ち分であり、提供義務である前受金とは性質が異なるため誤りです。