Q.
ある仕訳で借方の金額が合計300、貸方の金額が合計250になっていた。この仕訳について正しい判断はどれか。
解説まとめ
正解はDです。複式簿記では1つの仕訳の借方合計と貸方合計は必ず一致しなければなりません。300と250で一致していないので、金額の記入や科目のどこかに誤りがあると判断できます。差額を利益や現金と解釈してはいけません。
ポイント
この問題の核心は、貸借平均の原理を仕訳1本のレベルで適用することです。借方合計=貸方合計が崩れている時点で、その仕訳は誤りです。差額に別の意味(利益・現金)を持たせる発想がつまずきどころです。
ワンポイントアドバイス
仕訳を書いたら、その場で借方合計と貸方合計を足し合わせて一致を確認しましょう。一致しないままにすると、後の試算表で必ず差額として表れ、原因探しに時間がかかります。1本ごとの貸借一致チェックが効率的です。
解説詳細
なぜDが正しいのか
複式簿記の大原則は、1つの取引を借方・貸方に同額で記入することです。したがって、正しい仕訳であれば借方合計と貸方合計は必ず等しくなります。今回は借方300・貸方250と一致していないため、金額の書き間違いか、科目の入れ忘れなど、仕訳のどこかに誤りがあると判断できます。
なぜ他の選択肢が誤りか
Aの「差額50が利益」は、仕訳の貸借差額を利益と解釈しており、利益は収益と費用の差で別途求めるものなので誤りです。Bの「差額50は現金が増えた」も、貸借不一致を勝手に現金で埋める解釈であり根拠がありません。Cの「借方が多いほうが正常」は、貸借は一致するのが正常という原則に真っ向から反するため誤りです。