合名会社・合資会社・合同会社・株式会社のうち、出資者全員が必ず有限責任となる形態の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は D です。出資者全員が必ず有限責任となるのは、合同会社と株式会社です。株式会社の株主も合同会社の社員も、責任は出資額を限度とする有限責任です。これに対し、合名会社は無限責任の社員のみ、合資会社は無限責任の社員と有限責任の社員の両方で構成されるため、全員が有限責任とは限りません。責任の重さで会社の種類を整理する典型的な論点です。
ポイント
ここで問われているのは、四つの会社形態を「有限責任か無限責任か」で分類する力です。覚えるべきは、合名=全員無限責任、合資=無限と有限の混合、合同と株式=全員有限責任という対応です。混同を避けるには、名前の似た合名・合資・合同を一つずつ責任の観点で区別し、全員有限なのは合同と株式だけ、と押さえるのが核心です。
ワンポイントアドバイス
四つの形態を覚えるときは、責任の軸で表を作って整理してみましょう。縦に会社の種類、横に無限責任・有限責任を取り、それぞれに丸を付けると違いが一目で分かります。実務では合同会社と株式会社が選ばれることが多いので、まずこの二つが全員有限責任である点を確実に押さえておくと、形態選びの判断材料になります。
解説詳細
四つの会社形態と責任の範囲
正解はDです。会社の形態は責任の負い方で整理できます。株式会社の株主と合同会社の社員は、いずれも出資額を限度とする有限責任のみで構成されるため、出資者全員が有限責任です。これに対し合名会社は、会社の債務について個人財産でも責任を負う無限責任の社員だけで構成されます。合資会社は、無限責任の社員と有限責任の社員の両方が存在する形態です。したがって全員が必ず有限責任となるのは合同会社と株式会社です。
他の選択肢が誤りである理由
Aの合名会社と合資会社は、いずれも無限責任の社員を含むため、全員が有限責任という条件を満たさず誤りです。Bは株式会社が有限責任である点は正しいものの、合名会社が無限責任のため、組み合わせとして全員有限責任にはならず誤りです。Cは合同会社が有限責任である点は正しいものの、合資会社が無限責任の社員を含むため、組み合わせとして成立せず誤りです。全員有限責任の組み合わせは合同会社と株式会社のみです。