株式会社の設立時の「資本金」に関する説明として、最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は C です。資本金は、出資された財産の額を基礎とする会社の元手であり、事業を始めるための資金的な土台です。同時に、外部から見れば会社の規模や信用力をはかる一つの目安にもなります。資本金は預金のように凍結されるものではなく、事業のために使うことができます。また借入金とはまったく異なる、返済義務のない自己資本である点も重要です。
ポイント
この設問の核心は、資本金が「返済不要の元手」であり「信用の目安」でもあるという二つの性格です。誤解されやすいのは、資本金を使ってはいけないお金や、借入金と同じものだと思い込む点です。資本金は事業に使える自己資本であり、負債ではありません。元手であり信用の物差し、という両面を正しく押さえることが大切です。
ワンポイントアドバイス
資本金をいくらにするかは、当面の運転資金や見られ方を踏まえて決めるとよいでしょう。少なすぎると信用面で見劣りし、多すぎると税負担の区分に影響することもあります。自分の事業に必要な初期資金を見積もったうえで、無理のない範囲で資本金額を設定し、その根拠を説明できるようにしておくのが効果的です。
解説詳細
資本金の意味と役割
正解はCです。資本金とは、設立時や増資時に出資された財産の額を基礎とする会社の元手で、返済義務のない自己資本にあたります。事業の運転資金や設備投資に充てることができ、文字どおり会社を動かす土台になります。さらに、資本金の額は登記され公に示されるため、取引先や金融機関が会社の規模や信用力を判断する一つの目安にもなります。元手としての機能と信用の物差しとしての機能を併せ持つのが資本金です。
他の選択肢が誤りである理由
Aは資本金を一切引き出せない凍結された預金としていますが、資本金は事業に使える元手であり凍結されるものではないため誤りです。Bは資本金が必ず1,000万円以上必要としていますが、現在は資本金の額に最低限度の一律規制はなく少額でも設立できるため誤りです。Dは資本金を借入金の合計としていますが、資本金は返済不要の自己資本であり、負債である借入金とは性質が正反対であるため誤りです。