リスクマネジメントでいう「リスク」の説明として、最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は B です。リスクとは、起きるかどうかが不確実で、もし起きれば目的(コスト・納期・品質など)に影響を与えうる事象を指します。確率がゼロでも100%でもない「不確実性」が核心です。まだ起きていない点で、すでに顕在化した問題とは区別されます。
ポイント
リスクの本質は「不確実性が目的に与える影響」という点にあります。確定した事実や、すでに起きた問題はリスクではありません。発生確率と影響度という2つの要素で大きさを測れる対象こそがリスクだ、と押さえておくと、後続の評価プロセスの理解が一気に進みます。
ワンポイントアドバイス
日々の業務で「これはリスクか、それともすでに起きた問題か」を一度立ち止まって仕分けてみましょう。まだ起きていないなら確率と影響度で備える対象、すでに起きているなら即対処すべき課題と整理できます。この仕分けを習慣にすると、限られた時間をどこに割くかの判断が速くなります。
解説詳細
リスクは「不確実性 × 影響」で捉える
リスクとは、将来発生するかどうかが確定していない事象であり、かつ発生した場合に目的へ影響を及ぼすものを指します。発生確率が不確実であることと、影響がありうることの両方がそろって初めてリスクと呼べます。だからこそ、リスクは「発生確率」と「影響度」という2つの軸で大きさを測り、優先順位をつけて管理していきます。確率が0や100%に確定したものは、もはや不確実ではないためリスクの定義から外れます。
ほかの選択肢が誤りである理由
Aはすでに発生して対処を迫られている事象であり、これは「イシュー(顕在化した問題)」であってリスクではありません。Cは「必ず損失につながる確定した事実」とあり、不確実性がないためリスクの定義に反します。Dは「過去に一度も起きたことがない事故」に限定していますが、リスクは過去の発生有無で決まるものではなく、起きたことがある事象でも将来の不確実性があればリスクになります。したがって、不確実性と影響の両面を正しく述べているBが正解です。