ある資料で、自社の取扱商品を「食品」「飲料」「価格が高い商品」の3つに分類していた。この分類を MECE の観点から評価したとき、最も適切な指摘はどれか。
解説まとめ
正解は C です。「食品」「飲料」は商品の種類という軸ですが、「価格が高い商品」は価格という別の軸です。1つの分類に2つの軸が混ざっているため、たとえば高価格の食品は「食品」と「価格が高い商品」の両方に入り、ダブりが生じえます。軸の混在が原因です。
ポイント
この問題の核心は、軸の混在を見抜くことです。種類で分けるなら種類で、価格で分けるなら価格で、軸を統一しないとダブりやモレが起きます。グループ数や「商品である」という共通点は、MECE の判定とは無関係である点に注意します。
ワンポイントアドバイス
分類を見たら、まず「何の軸で分けているか」を各グループについて確認しましょう。軸がそろっていなければ、それだけで重複や漏れのリスクがあります。軸ごとに分類を分け直すと、MECE な整理に近づきます。
解説詳細
軸が混ざっていることが問題
この分類では、「食品」と「飲料」は商品の「種類」を軸にしていますが、「価格が高い商品」は「価格」という別の軸を持ち込んでいます。1つの分類の中に種類と価格という2つの軸が混在しているため、整理として一貫していません。MECE を保つには、1つの分類で軸を1つに統一する必要がありますが、それが守られていない状態です。
どんなダブりが起きるか
軸が混ざっている結果、たとえば「価格が高い食品」は、「食品」と「価格が高い商品」の両方に同時に当てはまります。同様に「価格が高い飲料」は「飲料」と「価格が高い商品」の両方に入ります。1つの商品が複数のカテゴリに入るため、これはダブり(重複)です。さらに、低価格で食品でも飲料でもない商品があればモレも生じえます。
ほかの選択肢が誤りである理由
A の「3つだから MECE」は、グループ数を根拠にしており誤りです。B は「モレ・ダブりはない」としていますが、軸の混在による重複を見落としています。D の「すべて商品名だから軸がそろっている」も誤りで、種類と価格という異なる軸が混ざっています。軸の混在とそれによるダブりを指摘した C が正解です。