DCF法(ディスカウンテッド・キャッシュフロー法)は、三大アプローチのどれに分類されるか。
解説まとめ
正解は D です。DCF法は、将来のフリーキャッシュフローを現在価値に割り引いて価値を求める手法で、将来の収益力に着目するインカムアプローチに分類されます。市場の倍率を使うマーケットアプローチや、純資産を基礎とするコストアプローチとは発想が異なります。リアルオプション・アプローチのような特殊な評価法とも別系統です。「将来の稼ぐ力を今の価値に直す」のがインカムの考え方です。DCFはその代表選手です。
ポイント
この問題の核心は、DCFを「将来のキャッシュフローを評価する手法」として正しく位置づけることです。アプローチ名(インカム)と手法名(DCF)の対応がつまずきどころで、混同しやすいコスト・マーケットとの区別を意識しましょう。三大アプローチに含まれないリアルオプション・アプローチのような手法も、DCFとは別物として整理しておきましょう。
ワンポイントアドバイス
DCFという言葉を見たら「将来CF×割引=インカム」と頭の中でタグ付けしてみましょう。逆に「類似会社の倍率」が出たらマーケット、「純資産」が出たらコストと反射的に分類する練習をすると、評価手法の整理が早くなります。
解説詳細
DCFはインカムアプローチの代表
DCF法は、事業が将来生み出すフリーキャッシュフローを予測し、それを割引率で現在価値に直して合算します。将来の収益力そのものを価値の源泉とするため、インカムアプローチに分類されます。
他アプローチとの違い
マーケットアプローチは市場の倍率を当てはめ、コストアプローチは純資産を基礎にします。DCFはどちらでもなく、将来CFの割引現在価値で評価する点が決定的に異なります。
ほかの選択肢が誤りである理由
Aのコストアプローチは純資産を基礎にする手法で、DCFは該当しません。Bのマーケットアプローチは倍率比較で、DCFとは別です。Cのリアルオプション・アプローチは事業の選択権を金融オプション理論で評価する特殊な手法で、DCFそのものではありません。将来CFを割り引くDCFはインカムアプローチであり、Dが正解です。