経営
契約・ビジネス法務問題集
Q.
当事者が互いに同種の債権を持っているとき、対当額で差し引いて消滅させることを何というか。
解説まとめ
正解は C です。相殺とは、当事者が互いに同種の債権を持つ場合に、対当額で差し引いて両方の債権を消滅させることです。実際にお金を行き来させずに決済できる仕組みです。譲渡・弁済・解除とは別の、債権を消滅させる手段だと押さえましょう。
ポイント
核心は「対立する同種の債権を差し引いて消す」点です。弁済(実際に履行して消滅)や譲渡(債権を他人へ移す)、解除(契約を消滅させる)と混同しやすいのがつまずきどころです。お互いの債権をぶつけて帳消しにするのが相殺です。
ワンポイントアドバイス
取引先に対して、自分も支払うべきで相手にも請求できる、という状況になったら「相殺できないか」を検討してみましょう。差引き処理にすれば、資金の出入りを減らせます。互いの債権・債務を一覧にして突き合わせる習慣が、無駄な送金を減らします。
解説詳細
相殺とは
相殺とは、当事者が互いに同種の債権(典型的には金銭債権)を持っているときに、その対当額について両者の債権を差し引いて消滅させることです。実際に弁済をやり取りしなくても、対立する債権をぶつけ合うことで決済が完了するため、簡便な決済手段として機能します。
似た用語との違い
弁済は、債務の本来の内容を実行して債権を消滅させることで、相殺のように差引きで消すのとは方法が異なります。譲渡は債権を別の人へ移す行為で、消滅とは別です。解除は契約そのものを消滅させる行為で、個々の債権を差し引くこととは目的が違います。
ほかの選択肢が誤りである理由
Aの譲渡は債権を他者へ移すだけで、差引きによる消滅ではありません。Bの弁済は本来の履行による消滅で、相殺の定義とは異なります。Dの解除は契約の消滅であり、対立債権の差引きとは別の場面です。互いの債権を対当額で差し引いて消すと述べるCが正解です。