経営
契約・ビジネス法務問題集
Q.
「契約自由の原則」の内容として、最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は C です。契約自由の原則とは、契約を結ぶか、誰と、どんな内容で、どんな方式で結ぶかを当事者が自由に決められるという考え方です。ただし無制限ではなく、強行法規や公序良俗などによる制限はあります。自由が原則で、例外的に枠がかかると押さえましょう。
ポイント
核心は「締結・相手方・内容・方式」を当事者が決められる点です。よくある誤解は「自由=何でも有効・無制限」と捉えることです。自由は原則であって、法令や公序良俗による限界がある、という両面をセットで理解するのがつまずき防止になります。
ワンポイントアドバイス
交渉では「条件は当事者で自由に設計できる」と意識すると、テンプレ任せにせず自社に必要な条項を提案しやすくなります。一方で、相手に著しく不利な内容や違法な内容は無効になりうる点も忘れずに。自由と限界の両面を持っておくと、攻めと守りのバランスが取れます。
解説詳細
契約自由の原則の中身
契約自由の原則は、一般に「契約を結ぶか否か(締結の自由)」「誰と結ぶか(相手方選択の自由)」「どんな内容にするか(内容の自由)」「どんな方式で結ぶか(方式の自由)」という複数の自由を含みます。当事者の自己決定を尊重する、契約法の基本的な考え方です。
自由には限界がある
ただし、この自由は無制限ではありません。強行法規に反する内容や、公序良俗に反する内容は効力が認められないなど、一定の枠がかけられています。つまり「原則は自由、例外として制限がある」という構造です。自由だけを強調すると、この限界を見落としてしまいます。
ほかの選択肢が誤りである理由
Aは「一切制限を受けない」としますが、強行法規や公序良俗の限界を無視しており誤りです。Bは方式の自由に反し、書面を一律必須としています。Dは合意による変更まで否定しており、当事者の自己決定という原則と矛盾します。締結・相手方・内容・方式の自由を述べたCが正解です。