「1on1ミーティング、何を聞けばいいかわからない」——新任マネージャーの多くが抱える悩みです。毎週の1on1で同じ話題の繰り返しになったり、沈黙が続いたり。実は、1on1の質は「どんな質問をするか」で大きく変わります。
この記事では、1on1で使える質問を5つのカテゴリ・全30問にまとめました。そのまま使えるフレーズばかりなので、ブックマークしておくと便利です。
1on1の質問は「5つのカテゴリ」で考える
1on1の質問は、目的に応じて大きく5つに分けられます。毎回すべてを聞く必要はありません。部下の状況や関係性に応じて、適切なカテゴリから選びましょう。
- 業務の状況確認 — 今の仕事の進捗や困りごとを把握する
- キャリア・成長 — 中長期の方向性やスキルアップを支援する
- チーム・組織 — チームの雰囲気や協力体制を確認する
- 悩み・課題 — 表面化しにくい問題を早期発見する
- 雑談・関係構築 — 心理的安全性を高め、話しやすい関係を作る
カテゴリ別 質問リスト30選
1. 業務の状況確認(6問)
業務の進捗だけでなく、本人の「感覚」を聞くのがポイントです。「順調です」の裏にある本音を引き出しましょう。
- 「今の仕事で、一番エネルギーを使っていることは何ですか?」
- 「今週、一番うまくいったことは?」
- 「今の業務で、もっとこうしたいと思っていることはありますか?」
- 「困っていることや、手が止まっていることはありますか?」
- 「今の仕事量は、自分にとってちょうどいいですか?」
- 「優先順位に迷っていることがあれば、一緒に整理しましょうか?」
2. キャリア・成長(6問)
キャリアの話は頻繁にする必要はありませんが、月に1回は触れたいテーマです。本人が「自分の将来を考えてくれている」と感じることが大切です。
- 「半年後、どんなスキルが身についていたら嬉しいですか?」
- 「今の仕事の中で、もっと伸ばしたい分野はどこですか?」
- 「最近、『これは成長できたな』と感じたことはありますか?」
- 「チャレンジしてみたい仕事や役割はありますか?」
- 「今の役割で物足りなさを感じることはありますか?」
- 「キャリアについて、今気になっていることや不安はありますか?」
3. チーム・組織(6問)
チームの問題は、マネージャーからは見えにくいもの。メンバーの視点から状況を把握することで、早期の対処が可能になります。
- 「チームの雰囲気について、正直どう感じていますか?」
- 「他のメンバーとの連携で、困っていることはありますか?」
- 「チームとして、もっとこうなったらいいなと思うことは?」
- 「最近、チーム内で気になる変化はありますか?」
- 「ミーティングや情報共有の仕方で、改善してほしいことはありますか?」
- 「私(マネージャー)のやり方で、率直に変えてほしいことはありますか?」
4. 悩み・課題(6問)
デリケートなテーマなので、いきなり核心に切り込まず、周辺から少しずつ聞くのがコツです。「答えなくても大丈夫」という姿勢を見せることも重要です。
- 「最近、何かストレスに感じていることはありますか?」
- 「仕事とプライベートのバランスは取れていますか?」
- 「今、一番モヤモヤしていることを一言で言うと?」
- 「最近、仕事で『これはちょっと…』と思ったことはありますか?」
- 「もし何でも変えられるとしたら、今の職場で何を変えたいですか?」
- 「私に言いにくいことがあれば、匿名で伝えられる方法も用意しますが、どうですか?」
5. 雑談・関係構築(6問)
1on1の冒頭や終わりに軽く使える質問です。仕事の話だけでは築けない信頼関係を育てます。相手が話したくないときは無理に掘り下げないのがマナーです。
- 「最近、仕事以外でハマっていることはありますか?」
- 「週末はどう過ごすことが多いですか?」
- 「最近読んだ本や観た映画で、おすすめはありますか?」
- 「体調はどうですか?ちゃんと休めていますか?」
- 「今日の1on1の前に、何か伝えておきたいことはありますか?」
- 「今日話してみて、スッキリしましたか?次回はどんな話をしましょうか?」
質問のコツ3つ
質問リストをそのまま読み上げるだけでは、1on1は良くなりません。以下の3つを意識してみてください。
1. 「聞く」より「聴く」を意識する
質問したら、まず黙って待ちましょう。沈黙が5秒続いても大丈夫。相手が考えている時間を奪わないことが、アクティブリスニングの基本です。
2. 質問は1つずつ
「最近どう?仕事は順調?何か困ってない?」と一気に聞くと、相手はどれに答えていいかわかりません。1つ聞いて、答えを聴いて、深掘りする。このリズムが大切です。
3. 自分の話も少しだけする
一方的に質問するだけでは、取り調べのようになってしまいます。「実は僕も最近こういうことがあって…」と自己開示を挟むことで、部下も話しやすくなります。