MASTER / ビジネス AI ツール実践 — 9 つのツールで業務を変える

議事録の半自動化

更新 2026.06.16

このレッスンで学ぶこと

  • 会議後にAIを使って議事録を素早く整理する具体的な手順
  • 効果的な議事録作成プロンプトの書き方
  • AI議事録の精度を上げるためのコツと注意点

本文

会議が終わった後、議事録を書くのに30分以上かかっていませんか。発言を思い出しながらWordにまとめ、参加者に確認を取り、修正して再送する。この一連の作業は、AIを使えば大幅に短縮できます。

ステップ1:会議中にメモを取る

AIは会議に参加していないため、素材となるメモが必要です。完璧な文章でなくて構いません。箇条書きやキーワードの羅列で十分です。大事なのは「誰が何を言ったか」「何が決まったか」「次に何をするか」の3点を押さえることです。

ステップ2:AIにメモを渡して整理させる

会議後、手元のメモをChatGPTに貼り付け、以下のようなプロンプト(AIへの指示文)を入力します。

以下は社内会議のメモです。これを議事録として整理してください。

【出力形式】
- 会議名・日時・参加者
- 議題ごとの要点(箇条書き)
- 決定事項
- 次回までのアクション項目(担当者・期限付き)

【メモ】
(ここに会議メモを貼り付ける)

このプロンプトのポイントは「出力形式を具体的に指定している」ことです。AIは指示が曖昧だと、どのようなフォーマットで書けばよいか分からず、期待と異なる出力を返すことがあります。「箇条書きで」「担当者と期限を含めて」など、欲しい形を明確に伝えましょう。

ステップ3:人の目で確認・修正する

AIが出力した議事録は、必ず人間が確認してください。AIは文脈を推測して「それらしい内容」を補完することがあります。これをハルシネーション(もっともらしいが事実ではない情報の生成)と呼びます。特に数字・固有名詞・日付は重点的にチェックしましょう。

この3ステップにより、議事録作成は「30分の作業」から「5分のメモ整理+2分のAI処理+5分の確認」へと短縮できます。まずは次の会議で試してみてください。

確認クイズ

Q1. AIで議事録を作成する際、会議メモに最低限含めるべき3つの要素として正しいものはどれか。

  • A. 会議室の場所、参加者の役職、発言の順番
  • B. 誰が何を言ったか、何が決まったか、次に何をするか
  • C. 会議の目的、予算の概要、今後のスケジュール
  • D. 参加者全員の発言の全文、配布資料の内容、出欠情報

正解: B 解説: 議事録の素材として重要なのは「誰が何を言ったか」「何が決まったか」「次に何をするか」の3点です。完璧な文章でなく、キーワードレベルのメモでも、この3点があればAIが整理できます。

Q2. プロンプトで「出力形式を具体的に指定する」理由として最も適切なものはどれか。

  • A. AIの処理速度を上げるため
  • B. AIが期待通りのフォーマットで回答できるようにするため
  • C. AIのハルシネーションを完全に防ぐため
  • D. 会議メモの量を減らすため

正解: B 解説: AIは指示が曖昧だと出力形式が安定しません。「箇条書き」「担当者・期限付き」など具体的に指定することで、期待に沿った形で出力されやすくなります。ハルシネーション防止には別途確認が必要です。

Q3. AI生成の議事録で特に注意して確認すべき項目はどれか。

  • A. 文章の丁寧さや敬語の使い方
  • B. 段落の長さやフォントサイズ
  • C. 数字・固有名詞・日付
  • D. 文章全体の文字数

正解: C 解説: AIはハルシネーション(事実ではない情報の生成)を起こすことがあり、特に数字・固有名詞・日付は誤りが混入しやすい部分です。これらを重点的にチェックすることで、議事録の正確性を担保できます。